2010年01月31日

デュラララ!! 第4話「形影相弔」

デュラララ!!
第4話「形影相弔」


今回の語り部は岸谷新羅。
首なしライダーことセルティの過去と正体が明かされました。
アイルランドの伝説では、妖精デュラハンには首がなく、自らの首を抱え二頭の馬に乗ってやってくるという。彼女はそのデュラハンだった。自分の名前と力の使い方以外の記憶を無くし、無くした首の行方を追って日本の池袋にやって来た。その道程で出会った岸谷親子とともに。

白衣の若者・岸谷新羅は、闇医者でした。
非合法な問題からその筋の人たちが負った傷や、顔の整形までなんでもこなす。腕もよく、そこそこ繁盛している。それもそのはず。4歳の頃からセルティ相手にメスを持っていたのだから。頭部を無くした彼女の肉体は機能しておらず、人間の麻酔が効きにくく、痛覚が鈍く、どんな傷もたちまち治ってしまう。セルティの体を解剖したのは一度きりだというけれど、「この体どうやったら死ぬんだ?」と呟いた岸谷父が、一度きりで満足したんだろうか・・・。

首を探して街を彷徨うセルティと、それを諦めさせたい新羅。「首がなくてもいいじゃない」と、それはそれは穏やかな表情で語る新羅からは、肌がピリピリするくらいの危険な空気を感じる。まさかの同居!だった二人ですが、新羅の「首がないセルティ」に対する異常な執着を鑑みると、父親からすんなり引き継がれたとは思えない。臨也も相当キてると思ったけど、この手のタイプはまた違った意味で危ない人です。

ところで2話目の語り手はセルティだったんですね。
毎回携帯の画面を見せるカットを挟むのはいかがなものかというアニメ的な配慮だと思うのですけど、彼女の心の声が聞こえないことで、新羅の変態性に磨きが掛かるネと思ったもので。とは言え喋れないことはちゃんと描かれていたのでOK。
沢城さんの「もういい!」とちょっと怒ったところが最高に可愛かったー。あー。

と書いていて思ったのだけど、もしかしてかわいいな〜ってこちらが持った感想すらも、「可愛い声が聞こえた気がした新羅の感覚」を描いていたりして。うわーこわー。

公式HP http://www.durarara.com/

2010年01月30日

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第4話「梅雨ノ空・玻璃ノ虹」

(1/31に書きました)

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト
第4話「梅雨ノ空・玻璃ノ虹」


街に物資調達に向かうノエルとカナタ。

タケミカヅチの修理を続けるノエルは無表情で言葉数も少ない。戦争孤児の少年からの辛辣な言葉に耐えるノエルの表情は、横髪に隠れて読み取れなかった。

ガラスの町というものの、もともと多かった工場は戦争によって廃れ、軍事用品の受注で大きくなった工場がひとつ残っただけ。戦争が富を残し、人から幸福を奪い、命を奪い、自分もまた軍人で、戦車タケミカヅチを修理しようとしている。その現実にノエルは大きく揺れ動いているようです。

「昔人を殺した機械は怖いか」というノエルの問いに、カナタは頷きながら「でももっと怖いのはそれを使ってた人達かな」と付け加える。

カナタの言葉にノエルがハッとする描写が丁寧で良かった。
使い方ひとつでどうにもなる。使い古された台詞の一方で、タケミカヅチが兵器で、その兵器を直して、いつか人を殺すために使う日がくるかもしれないという事実は変わらない。でも道具に罪はない。ラッパをいつも持ち歩いてるカナタだからこそ、説得力があった。

そんな大変綺麗にまとまった回でした。
カナタにぎゅっと手を握られて「えっ」てなるノエルとか。
コミュニケーションが苦手なノエルの描写だと思うんだけど、カナタの手の温度まで伝わってくるようなシーンでした。急に触られてびっくりしたのと、カナタの手が凄く温かくてびっくりしたの二乗だったんじゃないかなと。

それにしても、リオに「先輩はいじわるですぅ」と膨れてみたり、ノエルの手を握ったり、相変わらずなカナタでしたwww これだから天然は・・・(え)

公式HP http://www.sorawoto.com/

2010年01月26日

天にひびき(1) / やまむらはじめ

天にひびき 1巻 (ヤングキングコミックス)
天にひびき 1巻 (ヤングキングコミックス) / やまむら はじめ

幼馴染と一緒に見学に行ったプロオケの練習場所で、少年は一人の少女と出会う。オーケストラとの息が合わない指揮者に代わって、父親の代理だと名乗る少女が、突然指揮を振り始めた。

自身もヴァイオリンを学ぶ主人公の秋央は、幼馴染の少女の父親がコンマスを務めるオーケストラのリハーサルを見学に行く。しかし久し振りに振るという指揮者は気負いすぎているのか、オケと音が噛み合わない。メンバーからの評価も散々の有様だった。休憩から戻らない指揮者にメンバーが声を上げたとき、秋央と同年代くらいの少女が練習場に現れた。戻らない父親に代わって少女が指揮を振り始めると、オーケストラがこれまでにない音を響かせ始めた。

それから9年後、ヴァイオリンしか取り柄がないという理由で、秋央は音大に進学した。しかしその演奏は、恩師から「心ここにあらず」と評される内容だ。あのとき少女が奏でた音楽を追い求め、求めても手に入れることができず、ヴァイオリンを辞めようとすら考えていた時期もあった秋央は、音楽に対する情熱をすっかり擦り減らせていた。それほど少女の音は鮮烈だったのだ。そして、先輩から誘われて向かった新歓コンパで、秋央は成長した少女に再会する。指揮科に入った同じ一年の、曽成ひびきに。

ひびきが秋央たちの前でピアノを弾くシーンがある。
秋央はあの少女がいったいどれほど成長しているのか、またあの体験ができるのではないかと期待する。しかし、ひびきの指使いは拙いものだった。そのことに秋央は安心する。天才とはいえ「こんなものか」と。

ところが彼女の音楽は深度を増していく。煌めいて躍動的な、心が揺さぶられような感覚に、秋央は一気に引き込まれた。以前から記憶を頼りに追いかけてきた音が、目の前にまた現れて、彼は浮足立つ。

浮足立った彼は、レッスンで彼女の真似をしてみるのだが、先ばかり追い求めて土台をすっ飛ばしてきた音楽では、ノリばかりで実がないと言われてしまう。彼女の音楽と拮抗できるものが自分の中にあるとも思えず、けれどなにもせずただ聞いているだけにはできない。彼女の音楽に憧れても、彼女と同じにはなれない。目標とするには大きすぎる存在に、秋央は葛藤している。

「いつも手元に自分の楽器ある訳じゃない」
「だからこそ強く、つよく、自分の内に音楽を奏でておかなくちゃならない」
オケがあってこその指揮者。ひびきの目指す音楽はずっと先にあるという台詞が示すのは、これから舞台が外へ広がっていくという暗示だろうか。父親について海外に行ってしまった秋央の幼馴染の伏線もあり、今後の展開に大いに期待が持てそう。

あとがきにもあるとおり、音楽ものといえば、つい先日完結したばかりの某作品。あちらが天才同士の進む道を描いた作品なら、こちらは天才をとりまく人々を描く作品になるのかな。秋央のもがきで全体的に重いトーンですが、音楽を奏でる楽しさを体いっぱいで表現するひびきが、とても魅力的です。あと各回にオケにまつわるコラムが挿入されていて、凄く参考になりました。

2010年01月24日

デュラララ!! 第3話「跳梁跋扈」

予想外のところで拾った萌えにうはうはです。
BSで再放送中のゴンゾウが面白くって仕方ないです。
歪んで捩じれまくった後輩刑事と、すっかりダメダメな先輩刑事のガチンコが熱い。二人揃ってボロボロになって落ちていくところを想像して、身悶えてます。「相手を傷つけて満足しているはずが気づくと自分もボロボロになってた」という展開を、鼻息荒くして待ってます。週1と言わず毎日放送してくんないかなー。

ほえろ!はようやくドック登場。
なにあの軽いかんだまさき!別人!
くだけたようすも可愛いけど、なんでもすぐ拳銃を出す癖は直らないスコッチが愛しくてたまらんのだと友人に話したら、激しく同意されました。予想以上の萌え談義となりとても楽しかったです。30年近く前のドラマであそこまで盛り上がれるのは、おたくの特権ですね。


デュラララ!!
第3話「跳梁跋扈」


相変わらず人物相関図な回でしたが、これから主人公がなにかに巻き込まれていく糸口のようなものは示されました。このまま淡々と進むばかりでなくて、ほっとしました。

寒いダジャレ連発&無茶なナンパを繰り返す正臣が半端ないウザさだったんですが、今回ちょっと見直しました。折原臨也と知り合いだったということは、1話目の帝人へ語った危険人物の話も、ただの噂の又聞きではなかったということですね。臨也が帝人を気に入ったようなそぶりを見せると、さりげなく二人の間に割って入ったり、人との交流を重視しているところもあり、意外にいいやつでした。

折原臨也のキレっぷりは前回で判明していますが、今度のターゲットは帝人なのか正臣なのか。どちらにせよ目の前であんな高笑いを見せられた二人は相当警戒すると思います。噂の平和島静雄も登場。棒切れで殴りかかってきた男に話した内容といい、案外理屈屋なんでしょうか。人は見た目で判断できない。喧嘩になったはずなのに、なんでサイモンばかり怪我してたのかも気になります。力は同等くらいだったように見えたけど。

公式HP http://www.durarara.com/

2010年01月23日

テルマエ・ロマエ(1) / ヤマザキマリ

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)
テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX) / ヤマザキマリ

古代ローマ人の設計技師ルシウスは、浴場のアイディアに困ると、現代日本にタイムスリップできる特異体質だった!

生真面目な性格からか、古き良き浴場を設計してきたルシウス。人々の欲求を詰め込んだ浴場は、彼にとって騒々しく落ち着かない場所だ。親しい友人から言葉をかけて貰っても、流行に乗れない技師は無用と職を失っても、彼は自分の目指すものを曲げられない。

そんな彼が、現代日本の、温泉や銭湯、家風呂にタイムスリップしてしまう。そこで得た知識やアイディアを持ち帰り、皇帝の無理難題や、老人のささやかな願いを叶えていく。

行く先々の風呂には地元の老人たちがいて、彼らは突然現れたルシウスに驚きながらも、とてもよくしてくれる。のぼせてはいけないとフルーツ牛乳を振る舞ってくれたり、風呂の入り方から温泉の飲み方、服がないのかと浴衣を貸してくれたり。言葉のわからないルシウスは、彼らの好意を勘違いしたり誤解しながら受け止めていく。そのちぐはぐなやり取りが面白い。老人たちが優しいのは、昔ながらの親切な老人像のせいもあるだろうが、なによりルシウスの「風呂大好き!」オーラが、彼らに言葉はなくとも伝わるせいだと思う。

突然の出来事に始めこそ驚いているルシウスも、生来の探究心から、初めて目にする風呂の構造に驚き興奮して夢中になっていく。そしてローマに持ち帰ったアイディアによって、彼は有名技師へ変わっていくのだ。彼が作った浴場を、皇帝も友人たちもみなが素晴らしいと言う。けれどルシウスは心苦しく思っている。なぜなら、それらは他から得た構想であって彼自身で生み出したものではないからだと。

それでも、2000年以上離れた世界のものを、古代ローマの技術と物を使って作り出そうとするルシウスの情熱は凄まじい。それは彼自身のアイディアであり、少しでも良い風呂に入って貰いたいという、彼の目指すものへの情熱だ。

まあとにかく面白かった。
真面目なルシウスと、日本の老人たちのゆるいやり取りがいいです。
風呂限定がどこまで行くのか、現代のものをどこまでルシウスが再現できるのか楽しみ。皇帝のお気に入りになった上、奥さんには逃げられたルシウスがどこまで頑張れるかも楽しみ(笑)

2010年01月22日

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第3話「隊ノ一日・梨旺走ル」

(1/24に書きました)

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 
第3話「隊ノ一日・梨旺走ル」


フィリシアたちが物資の配達を受け取りに行っている間、カナタとリオは留守番。ところがカナタは熱で寝込んでしまう。

うなされながら「おかあさん」と手を伸ばすカナタに、胸がぎゅうっとした。
カナタ曰く「自分はいつもミソっかすだった」 だから配属されてからは、リオたちに迷惑を掛けないようにとにかく頑張った。故郷から持ってきた味噌で、みんなのためにお味噌汁を朝食に出した。簡単に手に入るものではない大切な実家の味を出した。自分を知って欲しかったのか認めて欲しかったのか。明るく笑顔でいつも前向きに。そうやって頑張ってきたんだろうな・・・と想像したら、ぎゅうっとなった。

気づけば、砦に入って数日間の描かれていないカナタの行動まで、想像できるようになっている。今回リオが教会に否定的だった理由も過不足なく推測できるし、幽霊騒ぎのときと合わせると、彼女がクールになりきれない人だというのも簡単にわかる。謎ばかりではなく、モチーフを大事にしながら和やかに物語が進んでいく。とても気持ちが良い。

そういえばこの世界には電気がない。
ずっとこのさきの未来の話のようだけど、どうして文明を失くし、宗教や人種が混ざったのか、戦争はどれほどの規模だったのか、ハッキリ描く予定はあるのだろうか。

公式HP http://www.sorawoto.com/

2010年01月19日

flat(3) / 青桐ナツ

flat(3) (BLADE COMICS)
flat(3) (BLADE COMICS) / 青桐ナツ

2巻の感想をすっ飛ばしてまで、3巻の感想を書きます。
そんくらい良かった。

あっくんはとても聞き分けが良いし、ちゃんと言いつけは守るし、一般的な同年代の子供と比べても、ずいぶん手のかからない子供だ。可愛くて可愛くてあっくんの笑顔は眩しい。大好きな平介に会えると知ってわくわくしたり、会えなくてしょんぼりしたり、平介に元気がないと思えば、四つ葉のクローバーを探し回ったり、とにかく「良い子」に描かれている。これまでと何も変わらない。

ところが、学祭が迫って、平介は忙しい。
行きがかりとはいえ、クラスの輪の中で仕事を任され、そのために動き始めたからだ。お菓子を作ってあげたことから懐いてきた従弟を、微笑ましく思えていたこれまでが嘘のように、今ではひたむきなあっくんの想いに答えられなくて、困惑している。邪魔だとは思わなくても、自分の言葉ひとつで一喜一憂する年の離れた従弟を、つい「面倒だな」と思ってしまう。

他人から送られてくる無条件な気持ちは(好意にせよ悪意にせよ)、根なし草のようにふらふら過ごしてきた彼にとって、「重くヘビー」なものだった。相手にどんな言葉をかければいいのか、対応がわからないのだ。それは彼が、今まで人に頓着せず、気ままに過ごしてきた代償なのだと思う。

それでも、平介なりに頑張っている。人ごみで手を繋ぐことは思いつかなくても、わからないなりに、あっくんを気落ちさせないよう傷つけないよう、必死になって気を使っている。言葉を呑み込み、大人な対応でその場を切り抜けようとすることもある。誰の言葉にも心を動かさなかった彼が。小さな従弟のために。

平介と花を摘みに行く途中、友達と出会って遊びに誘われたあっくんは、すぐに返事ができなかった。平介との約束があるから、行きたくても行動に移せない。そんな子供らしくない頑ななあっくんのようすに、平介がちゃんと考えて言葉をかけるところが良かった。自分が変われないように、あっくんにそれを求めるのも酷だなと気づくラスト。

だからと言って、月日がなんとかしてくれるというのも甘いと思うけどね!(笑)
少しずつ成長していくようすが、ゆっくり丁寧に描かれています。

2010年01月17日

震災から15年

震災で亡くなった方、その後後遺症などで亡くなった方、みなさまのご冥福をお祈りします。

当時住んでいたところでは大きな被害はありませんでした。
ただ暗闇で体験した恐ろしい揺れと、隣の県であるのに、神戸へ向かうことが許されなかったことと、連日テレビで流されていた、信じられない嘘のような映像を見たときの衝撃が、心に焼き付いています。


15年前のことなのに、まだ過去の話には思えません。

災害が恐ろしいのは、人の命を、生活基盤を、根こそぎ奪ってしまうことかもしれません。経済が立ち直っても、個人レベルの生活が元通りになるのは本当に難しい。神戸から離れて生活せざるえなかった友人家族を、今でもニュースで災害を知るたび思い出します。

被災された方の気持ちは想像するばかりですが、ふとしたときでもいい、自分があのとき感じたことを、周囲の人たちに話すことはできます。思い返したとき、今後の備えについても考えることができます。些細なことでも繰り返していきたい。改めてそう思います。


この時期に起きたハイチの地震が他人事に思えなかったり・・・。
神戸や新潟の経験が支援に活かされますように。
一人でも多くの方が助かりますように。

2010年01月16日

木下部長とボク 第1話

(1/17に書きました)

木下部長とボク
公式HP http://www.ytv.co.jp/kinoboku/

部下の名前は覚えない、部長になりたての木下。できたてホヤホヤの部に配属された面々は見るからに個性的。業界トップの広告代理店に入社できてウキウキだった新人君が、その木下部へ配属されることに。新人君の災難・・・といったところか。

このタイトルは反則だ。
と思った人。
だってねえ木下部長が可愛いんだこれが。

板尾さんの演じる木下部長のゆるゆる加減、天然っぷりを楽しむ作品。相変わらずの眼力というか、一人遊びで笑ってるときや、視線外してるときはいいんだけど、じーっと人を見上げるカットなんかは、相変わらず。覗きこまれてる感じがしますね。そこがまたミステリアス。ぬぼーっとした部長に癒されるが一番。

余談ですが、スーツとネクタイの緩さがちょっと残念でした。
あれでは課長ですよ。部長と課長って結構大きな差だと思っているので、性格が緩いんだからせめて外見は部長らしくしてあげないと、イケメンが木下部長を尊敬している理由に、説得力が出ないというか。

芸人さんがたくさん登場してます。ドラマであってコントではないので、そうならないよう必死で綱取りしてる感じ。2話目のゲストは松っちゃん。板尾さんとの長い絡みが楽しみです。

仁鶴師匠(違)が社長だって言うんだから、これはきっとメルヘンなんですね。だってEDのお花畑がいい塩梅(オイ) 新人君の馬鹿丸出しな心の声には「上司から名前聞かれたら何回でも答えなさい」とか、ド天然な上司や、いちびりな同期には「居たら困るけど現実よりまだマシ」だとか、「現実はもっともっと厳しいんだよ」なんて、つい愚痴りたくなるのは、わたしの心が荒んでいるせいかと。メルヘンだと思えば笑ってスルーできるぞ!

2010年01月15日

曲げられない女 第1話

(1/17に書きました)

曲げられない女
公式HP http://www.ntv.co.jp/mage/introduction/index.html

菅野美穂演じる藤原は、亡くなった父親と同じく弁護士を目指しているのだか、9年間司法試験に落ち続けている。地方に残してきた母親の危篤や、長い付き合いの恋人からのプロポーズが重なり、結婚して家庭に入るのか、弁護士を目指し続けるのか、藤原は決断を迫られる。

1話目から人生の選択を迫られる主人公。
ずいぶんハードな出だしですが、彼女が立てる優先順位、家族や周囲の人々との関わりが描けてうまい流れ。初対面な人間を登場させることでキャストの紹介とおおよそのポジションが想像できる寸法ですね。

問題は主人公含め登場人物たちの基本思考でしょうか。
これがあまりにも息苦しい。

結婚して弁護士を目指しながら協力し合って家事してうまくしたら子作りも!わたしは両方取るよ! くらい言ってもバチは当たらんでしょと、見ながらずっと突っ込んでました。母親も恋人も周囲の人々もみんな揃って彼女に選択を迫る。もっと貪欲でも良い気がするんだけど、誰もそれを許してくれない。彼女自身も両立を彼に持ちかけることもしない。両立が困難な道なのはわかるので、なにかできない理由があれば納得もできたのだけど。不思議だ。

「曲げられない女」タイトルのそのまま、真っ直ぐで正義感に溢れた女性を描くつもりのようだけど、主人公の頑なさも非現実すぎて共感できなかった。ひと昔前の強い女性像。32歳って設定だけがリアルで、息苦しい。そういう意味では、一人で生きることの難しさは描かれているのかも。

菅野さん好きなんだけど、独善的な内容にちょっとついていけなくなるかも・・・。
あ、主人公の持ってるバックが発売されるみたいですね。(公式参照)
ちょっと気になる。

2010年01月14日

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第2話「初陣・椅子ノ話」

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト
第2話「初陣・椅子ノ話」


登場人物紹介と、砦の構造をしっかり印象づける2話目でした。
今回OPが通常バージョンのようです。歓喜の歌。この伝説もなにかの象徴だと思うんだけど、カナタが見た湖に沈むなにかが何なのか、この世界が日本のはるか先の未来かもしれないこと、大戦によってか人口が激減しているらしいことなど、情報の量と質が揃って、とてもわかりやすいし、想像の余地もあり楽しい。

動かない戦車と、限られた武器か。
国から求められているのは統治や統制ではないようで、反面、お祭りの役を町からは任せられるし、彼女たちの存在価値ってなんなんだろう。前回はお祭りの風景で、今回は幽霊騒ぎ。見つけたフクロウのとぼけたようすといい、ほわほわしたエピソードが続いているのに、なんとなく怖いような、ざわざわする不思議な感覚。

砦の一部として残っている廃墟となった学校。誰も座らなくなった椅子に落ちる雨。忘れられた言語。
これらは、失った過去の象徴であると同時に、今在る当然のもの、それを失う意味と、今在ることの価値も伴っている。だから不安で胸が騒ぐ。日常的なエピソードを重ねながら、非日常を描く手法というのか、面白い仕掛け。作品の最後が楽しみになってきた。

ところで、キャラの人物像もぼつぼつ出始めました。
1話とは別人?ってくらい大人なカナタ。クレハへの大人な対応&可愛いものを見るかのような視線! これを天然でやってるんだから、そりゃツンもデレるわ。面倒見の良いリオにはドジっ子ぽい姿を見せつつ、クレハには包容力を見せる。天然総攻ですよ。

公式HP
http://www.sorawoto.com/

2010年01月13日

とめはねっ!鈴里高校書道部 第1話「書道で勝負!」

久し振りにドラマの話。
長くなったので数本分けてUPします。
(1/17に書きました)


とめはねっ!鈴里高校書道部
公式HP http://www.nhk.or.jp/drama8/tomehane/

河合克敏原作の同名漫画ドラマ化。
ドラマにするには動きの少ない「書道」だけに、いったいどうなるのか、地味〜なドラマになってしまうんじゃないか、凄く心配でしたが、よく動く俳優さんばかりでひと安心。2話目はパフォーマンスの回でしたが、こうしたイベントごとがなくとも、書道のなにが面白いのか見せてくれることに期待しています。

「文科系熱血青春エンターテイメント」
笑いの要素が強いので、原作好きでも笑って流せる人向きかなあ。あとNHKのこの時間枠なので、若いキャストのあれな演技も笑って流せないと厳しいか。家事しながら見るにはライトで良いと思います。

2010年01月12日

はなまる幼稚園 第1話「はなまるな入園式/はなまるなおかあさん」

(1/14に書きました)

はなまる幼稚園
第1話「はなまるな入園式/はなまるなおかあさん」


完全2等身な園児が可愛すぎる。
おとぎ話を模した絵本のようなEDと、お姫さまの格好した杏・小梅・柊が可愛かったです。壁紙で欲しいくらい。動く三人の可愛いこと可愛いこと。柊の気ぐるみパジャマのしっぽユラユラ〜が愛しくて!う、嬉しそう!

できるかぎり観ていきたいんだけど、杏の声が、耳に痛くて途中から苦しくなってきたのがネック。個人的な嗜好の問題なんだけど。キャラが出揃ってにぎやかになってくれば変わるかな。ずっと同じテンションでしゃべり続けるのって、そういう意味では子供特有よね。

周囲の大人たち声優さんが多彩なのも注目。
ちまちま動くお子たちに癒されながら、大人たちのあれこれを想像してにやにやするのが面白そう。杏のママパパのことなんて、本当にさらっと流す作りでびっくりした。

公式HP
http://www.starchild.co.jp/special/hanamaru/

2010年01月11日

ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド 第1話「プロムナイト」

(1/14に書きました)

ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド
第1話「プロムナイト」


原作未読。
連続殺人の犯人はヴァンパイアだと噂が広まる中、「本当にヴァンパイアは存在するか否か?」というテレビ番組が放送される。ところが番組の生放送中に、犯人かもしれない吸血鬼が姿を現し、それを狩る側の吸血鬼も現れ、という第1話。

これは面白い試み。
公式HPなどで事前に情報仕入れてまで観るという人は意外に少ない(周囲のリアル知人対象。CMやせいぜい番組表の説明読むくらいだと思う)よってこの1話目でも大まかな設定くらいなら理解できるようになっていたように思う。

金髪ツインちゃんが女王様なんだけど、血族のずーっと下の下っ端までは管理が行き届いてないことや、人間のテレビを使ってまで特区を作ると宣言したこと。使わざるを得なかった理由とかですね、想像するとなかなか面白いと思う。

しかし・・・下っ端バケモノ、メイドたちの格好が安っぽいのは頂けない。肌色成分が多ければみんなが納得するとでも思っ(ry

女王さま役は悠木碧さん!相変わらずいいです。
ヴァンパイア同士の対決と、人とヴァンパイアの共存。二つ同時に描くのは相当難しいと思う。とはいえ公式では人間側のキャラがいないようので、バトル主体になるのかも。とすると1話目からしてこの安っぽさでは、ちょっと期待できないかなあ・・・。

公式HP
http://www.vampirebund.com/

2010年01月10日

デュラララ!! 第1話「開口一番」

デュラララ!!
第1話「開口一番」


今期一番期待していた作品。
ますます気に入った!

バッカーノの話は今回限りにしよう。あの作品も登場人物が多くて、人物紹介風になっているOPにずいぶん助けられた。カナと漢字の違いはあるけれども、今回もかなり助けられそうです。OP彼らの曲は初めて聞いた、ハードでいい声。ポップなED。首なしライダーがキャラたちを支えてる作りになってるのが面白かった。

上京してきた主人公の帝人と、親友の正臣がぶらぶらしながら、池袋の町案内&関係する(かもしれない)重要人物紹介。チャットシーンでは今後関わってきそうな噂話などを見せると、整然とした出だし。とはいえ、固有名詞が多くて、一度見ただけじゃ覚えられなかったorz 

舞台になる池袋のこと。
実際、個人的には乙女ロード関係でしか足を踏み入れない町なので、夜の池袋についてはまったく想像できない。昼間は、オタクやなんか色んなものが混ざった猥雑なイメージ。まずIWGPが思い浮かぶあたり、帝人とどっこいどっこい(笑)

とにかくキャラが多いので、なんとか名前を覚えないと・・・。
「奇想天外な展開」も楽しみだし、ナンパな宮野さんも楽しみ。

公式HP
http://www.durarara.com/

2010年01月09日

王子と小鳥 / 山中ヒコ

王子と小鳥 (花音コミックス Cita Citaシリーズ)
王子と小鳥 (花音コミックス Cita Citaシリーズ) / 山中 ヒコ

借金のかたに砂漠の国へ売り飛ばされた鈴木は、オークションにかけられた。奴隷として第一王子に買い取られようとした彼は、第二王子のハーリドによって買い上げられることになった。

アラブものはあまり手に取ることがないのですが、これはいいBLかつファンタジーでした。寓話と言った方が当て嵌まるかもしれません。優秀で寡黙な第二王子と、奴隷として買われた美大生鈴木の恋のお話。

第一王子は不遜でプライドが高く、何においても自分が一番でないと許せない皇太子だ。一方、他国から嫁いできた側室を母親に持ったハーリドは、人柄とその優秀さでとても人気がある。そんな弟がいつか反乱を起こすのではないかと恐れているのか、兄は立場を見せつけるように、ハーリドが大切にするものは片っ端から奪ってきた。

兄の横暴や自分の境遇やなにもかもを諦めているように見えるハーリドが、初めて兄に反抗した。オークション会場で、兄が目をつけた鈴木を横から買い上げたのだ。ただ、買い取った鈴木を、彼は奴隷として扱うことはなかった。弟のミシャーリの相手をさせたり、同じベットに眠っても手を出すことすらなかった。言葉がわからないながら、手探りで距離を測るような、じれったいほどの時間が流れていく。ハーリドは、客人のように鈴木を扱いながら、日本に帰りたいという彼の望みだけは叶えなかった。奴隷にされかけた日本人ではなく、愛しい人として鈴木を手放せなくなっていたからだ。

冒頭、婚約者に別れを告げるハーリドが描かれている。
一方的に婚約破棄を聞かされた彼女が詰め寄るのだが、ハーリドの表情は変わらない。冷たい横顔のまま、兄の第三夫人になれるとしたらどうかと彼女に問いかけた。彼女は光栄だと答えた。この国では当然のことだった。

その後、第三夫人に召し抱えられた彼女が再登場する。
ハーリドと鈴木の睦まじい姿を見た彼女は、夫に鈴木をハレムに入れることを提案した。ハーリドとの婚約破棄が兄からの命令だったことを、彼女は知ってしまったのか。それとも、ただハーリドを試したかったのか。

婚約破棄が、夫が本当に自分を欲して下した命令であれば、彼女も諦められただろう。自分の存在価値が、夫にとって「ハーリドからなにかを奪うため」の駒でしかなかったと気づかなければ、第二王子の立場をハーリドが諦めているように、彼女もまた自分の立場を諦めていたはずだ。あるいは、ハーリドが命令に反抗できない人であれば、自分を諦めた彼を、彼女は許せたかもしれない。
しかしハーリドは、兄に反抗してまで鈴木を高額で買い取ったのだという。鈴木へ向けられる柔らかな彼の眼差しに嫉妬し、何故あのとき少しでも争ってくれなかったのだと、ハーリドを憎く思ったことだろう。

だが絶対に背くことができないこの命令によって、ハーリドが傷つき苦しむ姿を見た彼女は、その場に蹲り顔を抱える。ハーリドは自分を許さないだろう。自分にとって彼がどれほど大切な人だったのか、そしてその大切な人を傷つけてしまったことへの後悔に、彼女は崩れ落ちた。

彼女の登場はこの二つきりだ。
基本的に、ハーリドと鈴木の想いが少しずつ育まれていくようすを描いた作品なので。その一方で、彼女やミシャーリを描くことによって、作品世界の足場が固められたように思う。王族の権力、皇太子とその他王子の絶対的な関係など、すんなり入ってくる作りがにくい。また、彼女がハーリドを想っていたように、鈴木にとって祖父がそうであったように、ハリードと鈴木、二人が互いを大切な人だと気づく流れもうまい。

お互いわからない言葉を使いながら、たどたどしく進む幼い二人の関係は初々しさ満点で、とても可愛いです。俺様な王子もいいけど、ハーリドのようなロマンチックで無口な王子さまも良かった。新たな発見でした。あとずっと気を張って強い子だった鈴木君が、おじいちゃんの思い出を口にしてポロポロ涙を零すシーンが、個人的に一番萌えた!

2010年01月07日

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第1話「響ク音・払暁ノ街」

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト
第1話「響ク音・払暁ノ街」


はじまりました冬アニメ。
お正月に撮り溜めたもやしもんや銀魂を消化しつつ観てます。
世界観に合った音色だったOPと、明るく元気なイメージのEDが耳に残る感じ。

背景が凄く綺麗なアニメ。町の建物、外壁、レンガや土成分多めなところが、スペインっぽい雰囲気です。そもそも、主人公たちが駐留している町を、「ガラスと湖の町」なんて設定しているだけで自信を感じますよ。

さて、物語は、全体的に作り込んであるなという印象。
「町を守った炎の乙女たち」と伝説と主人公たち。
今回はくじ引きで(笑)リオがやっていた祭りの乙女役ですが、彼女たちに任せられている点が面白いですね。祭りの形式を取りつつ神事的な要素が含まれた町の中核を、駐屯している軍人に任せるほどには平和だということですか。この国の情勢が推し量れるというもの。(徴兵制がなくなったと冒頭明かされてますし) 砦から聞こえるラッパの音は、時を告げるものであって、敵を知らせるものでなくなって久しいようで。

キャラデザは好みが分かれるところ?
個人的には、4〜5年前くらいの素朴なイメージの方が、合ってる気がするんだけど、今はこういう絵じゃないと、稼げないかもしれないですねえ。美麗な、写実的な背景から浮いて見えたのは事実。こればかりは慣れでしょうか。作品として面白ければ文句も出ない出ない。

ところで
リオのタンクトップから胸元がちらちらしていた件。
カナタのお風呂シーンといい、なんのテストですか。
>自分はない方が好きであります。

公式HP
http://www.sorawoto.com/

2010年01月06日

成田ゆめ牧場へ行ってきたよ

これなーんだ?




こうするとわかる?




必死になって草を食む羊さんたちの図。
要領の悪い子ってのはどこにもいるもので(笑)


12月に「成田ゆめ牧場」へ行ってきました。
羊やうさぎやモルモットやヤギや牛や馬と触れあったり、ちょっとした乗馬体験など体を動かしたり、広い敷地で土に触れたり、バーベキューやキャンプまでできちゃう、家族や友人同士で気軽に楽しめる牧場です。

今回、アーチェリー初・体・験してきました!
弓っていうのか、とにかくうまく引けないし、真っ直ぐ射れない〜。
友人と大騒ぎしながら(汗)、凄く面白かったです。
そして翌日きっちり筋肉痛になりましたとさorz


成田ゆめ牧場 公式HP
http://www.yumebokujo.com/

初めてHP観ました。凝ったサイトで見ごたえありますね。
毎月いろんなイベントを開催しているようです。

「年間パスポート」ってのがありまして、一年の間に2回来たら、もう元が取れるという、とってもお財布に優しい価格設定! お天気によって(雨の日や暑い日によって)割引もあり、遊び心いっぱいです。

東京ドーム7つ分もの敷地を維持するには、並大抵の営業努力じゃないと思います。動物も、人手もかかるでしょうし。そんな中で、押し付け的なアピールじゃなくって、来た人に楽しんで貰おう!ってアットホームな雰囲気を感じました。

正直、牧場で動物や土に触れあって、それだけなんですよ。
でもまた行きたいなーと思わせる何かがあるんですよね〜。帰るときには(体を動かしたせいもあるんでしょうけど)清々しい気持ちに。人の手で守られているとはいえ、自然のものに触れる心地良さを思い出したというか。

こんなかわい子ちゃんにも会えるしネ!





子ヤギだメーメー。
白い毛に覆われた、うっすらピンク色のお肌がラブリー。
耳の中もほわほわしてました。

赤ちゃん牛にも会えました。
みんな人懐っこくて、穏やかな子たちばかりでしたよ。

あとソフトクリームがすごく美味しかったデス!
食べているとツブツブしたものが当たる感じがあって不思議だったんですけど、乳脂肪のツブみたいなものらしいです。ミルキーなのに牛乳臭くなくて、食べたあともベタベタ口の中に残らないほどよい甘さで、濃厚でさっぱりしてました。これはオススメ!また食べたい・・・。

2010年01月02日

今年はコレが凄かった!漫画2009

一昨年の経験(=読み切れない)を元に、昨年は前年の半分まで購入数を減らした。
結果、良本にたくさん出会えた一年だった。

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逆転ハニー 1 (花とゆめCOMICS)
逆転ハニー 1 (花とゆめCOMICS) / 時計野 はり

喧嘩っ早い夜神君と、おっとり天然な密香ちゃんは幼馴染。助けた亀に呪われて、二人の体が入れ替わってしまうお決まりのパターン劇。男女逆転はちぇんじ!以来大好物。「お姫さまとナイト」な設定も見た目が逆転してるのが面白い。

ちょっかい出されても我慢して、殴らないように堪えてるケンちゃん(見た目は密香)がエロス! 男になろうが女に戻ろうが、ただただにっこにこしながら、ケンちゃんを追っかけてる密香ちゃんが可愛くって仕方ない!

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ラブシック 1 (花とゆめCOMICS) ラブシック 2 (花とゆめCOMICS)
ラブシック 1 (花とゆめCOMICS)
ラブシック 2 (花とゆめCOMICS) / モリエ サトシ

幼い頃の彼女とのやり取りだけを信じて、色へ無償の愛を注ぐハル。ナツの切ない願い、フユもアキもみんな愛されたいと願っている。果たしてただの恋愛もので終ってしまうのか、難しい作品だと思う。

個別感想
1巻 http://zinc-unit.seesaa.net/article/125019111.html

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白磁 1 (花とゆめCOMICS)
白磁 1 (花とゆめCOMICS) / モリエ サトシ

白と紺のコントラストが美しい、今年一番の表紙買い。
女子高生エロス!!

驚愕の展開を見せたラストはなんだかなあ(苦笑)という感じだったけど、「ラブシック」と比べ、こちらは人の情念なんかが透けて見えてかなりおどろおどろしい。が、作家の色気ある絵が女子高生の肌の白さを際立たせ、絵描きと女子高生、二人の存在の透明感に繋がっている。

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少女ファイト 6 (イブニングKCDX)
少女ファイト 6 (イブニングKCDX) / 日本橋 ヨヲコ

春高を前に、それぞれ弱点を見直す段階にきました。
最新刊で表紙になったルミ子、練とシゲルはこれからもっと大変なことになりそうだし。その一方で厚子と義母の関係や、明のひきこもりの話や、登場人物が増えて色んなエピソードが並行しているのに、まったく気にならないのが凄い。

ますます熱くなってきた少女ファイト。
初版特典もかなり熱い!

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放課後のカリスマ 3 (IKKI COMIX)
放課後のカリスマ 3 (IKKI COMIX) / スエカネ クミコ

人間だからクローンだからと揺れる史良。人間の奥深くに眠る暗いものを暴くような作品。それでいて、愛らしく美しい姿のキャラクターたちと、彼らが面白おかしく動いているギャップが面白い。これは想像以上に奥が深い。

個別感想
1・2巻 http://zinc-unit.seesaa.net/article/122677151.html
3巻 http://zinc-unit.seesaa.net/article/135084701.html

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COPPELION 6 (ヤンマガKCスペシャル)
COPPELION 6 (ヤンマガKCスペシャル) / 井上 智徳

コロニーで働くロボットは言う。
「ワタシはロボット、人間を真似て作られた模造品に過ぎナイ」
だから人間を羨ましいと言う。外に出て風を感じられることが羨ましいと。コッペリオンと呼ばれる彼女たちは、その風を感じることができる。放射能に汚染され、今では人間ですら感じることができない、その風を。

残された人々の救助の話ばかりで、これまで「現在」しか描かれていなかったことが、これからの「未来」が見え始めた5巻。雲が立ち込め、風が逆巻く作中の東京そのもののような未来が。

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ミツバチのキス 1 (アクションコミックス) ミツバチのキス 2 (アクションコミックス)
ミツバチのキス 1 (アクションコミックス)
ミツバチのキス 2 (アクションコミックス) / 伊図 透

接触することで相手のすべてが見えてしまう慧。人に触れることができない彼女が、人と心の深いところでの触れ合いを重ねていく。ショッキングな描写や出来事が多く、2009年で一番衝撃的だった作品。

個別感想
http://zinc-unit.seesaa.net/article/137214567.html

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ばらかもん 1 (ガンガンコミックスONLINE)
ばらかもん 1 (ガンガンコミックスONLINE) / ヨシノ サツキ

2009年一番の笑顔は「なる」だ!
懐が深く大雑把、島のでっかさと大らかさ両面をしっかり描いてくれそうな作品。ぼっちゃんな半田がたまに見せる男らしさにきゅんきゅんくる。

個別感想
http://zinc-unit.seesaa.net/article/129444843.html

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鋼の錬金術師 24 (ガンガンコミックス)
鋼の錬金術師 24 (ガンガンコミックス) / 荒川 弘

物語は佳境へ。
戻ってきたキングブラッドレイ。等価交換だというなら、すべてを失くして手にいれた力を持つ彼を、いったい誰が倒せるのか。戦場で圧倒的な存在感を見せる彼との最終決戦は。また一人と倒されていくホムンクルスたちを見ていると、敵とはいえ寂しい気持ちになる。物語が終わりを迎えようとしていることへの寂しさかもしれない。

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月光条例 7 (少年サンデーコミックス)
月光条例 7 (少年サンデーコミックス) / 藤田 和日郎

ようやく月光の正体もわかりそうな予感?!だけを残した7巻。こんないいところで終わるなんて・・・。月光の語りに度肝を抜かれた。これほど真っ直ぐ「男である意味」を示すのもめずらしい。が言葉の威力は大きい。ともかく、藤田和日郎がこれで終わるはずがない。無口で無愛想で喧嘩ばかりしている月光の、シャイで一本気なところが大好き。

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受賞おめでとうございます!「ちはやふる」は、強敵も現れさらに熱くなってきたし、「聖☆おにいさん」には相変わらず笑わせて貰った。「のだめカンタービレ」のラストはちょっと拍子抜けだったけど、とりあえずカーテンコールがあるらしいのでそれ待ちかな。ますます怒涛の展開を見せる「ONE PIECE」は誰にも止められない。「弱虫ペダル」が自転車漫画として盛り上がってきたのも嬉しい。

ただ2009年は、少年漫画をあまり開拓できなかったのが反省点。
長期連載の作品が次々終わりを向かえる中、強力な作品を見つけたいところです。

今年も面白い凄い作品に、たくさん出会えますように!!

2010年01月01日

今年はコレが凄かった!BL漫画2009

昨年はかなり選んで読みました。
数は少なかったですが、その分当たりが多かった印象です。
(長くなった感想は別記事にしました)

丸角屋の嫁とり (ディアプラスコミックス)
丸角屋の嫁とり (ディアプラスコミックス) / 山中 ヒコ

ある事情から性別を偽って育てられた鈴は、借金のかたに嫁入りを命じられる。以前助けてくれた町人をみて、男として生きたいと願いながら叶わず、せめて父から優しい言葉ひとつかけて貰えればと願うも叶わない。命を絶つべく持たされた短剣ですら満足に扱えなかった。鈴の絶望が胸に痛い。

男の元で、男として対等でいることと、妻として愛され続けること。相反しているようで、実は「相手に認められたい」と集約できる。鈴のこの真っ直ぐな願いは叶う。非常に少女漫画的な展開と、鈴の可愛さがマッチしていて面白かった。

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惑溺趣味 (バンブー・コミックス REIJIN Selection)
惑溺趣味 (バンブー・コミックス REIJIN Selection) / 明治 カナ子

同時収録されている短編がとても良かった。
他人と入れ替わり若者の体を借りた初老の教授と、研究員の青年の話を描いた「こんこん」 大会社の社長と、彼が飼っていた犬ベスと同化した青年を描いた「ベス」 生活と恋愛と違いはあれど、行き詰り身代わりとなり、どこかやけっぱちのくせに、触れた温かさから手を離せない。ただ相手を想う強さを描いた秀作。

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兎オトコ虎オトコ 1 (ショコラコミックス)
兎オトコ虎オトコ 1 (ショコラコミックス) / 本間 アキラ

やくざの組長の野波と、彼を偶然助けた医者の卯月。互いに対して徐々に本気になっていく過程が、とてもうまくて切ない。命を救われたことで始まった野波の恋は、真面目で仕事に誇りをもつ卯月の姿を見て、深度を増していく。一方の卯月は、暴力的でストレートな野波の求愛にまったくついていけなかった。やがて自分の感情に気づいた卯月がとった行動が、野波を傷つけることになる。

ときどき二人が兎と虎そのものになるカットあり、全体的にとっても可愛いラブコメ。所謂JUNE的なやくざものではないので、苦手な人でも大丈夫だと思います。ちなみに卯月はずっと野波を「やくざさん」と呼んでるわけです。はやく「野波さん」って呼べる日がくるといいな。2巻で完結予定らしい・・・はやく出してください・・・気になって仕方ない。

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今夜はテイクアウトにて (ミリオンコミックス Hertz Series 63) (ミリオンコミックス  Hertz Series 63)
今夜はテイクアウトにて (ミリオンコミックス Hertz Series 63) ミナヅキ アキラ

照れたり呆れたり怒ったり相手を欲したり、多彩とは言えないながら、どの表情からも、匂い立つような色気が滲み出ている。独特なタッチなので、決して万人受けするタイプじゃないんだけど、これはクセになる。

個別感想
http://zinc-unit.seesaa.net/article/137118254.html

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恋と罪悪 (MARBLE COMICS)
恋と罪悪 (MARBLE COMICS) / たうみ まゆ

描かない(書かない)ことで想像力を刺激された前作と比べて、とてもわかりやすくなったと思う。編集もカットも洗練されて読みやすくなった。でもわたしは「あいのいろ」や「恋と罪悪」が好きだ。モノローグもなく登場人物の発言はときに唐突でさえあるのに、違和感を感じさせない。それはたとえ迷い誤ることはあっても、彼らの人間性が一貫しているからだ。なにより、この人の絵が好き。

小さい書き文字も可愛くって好きなんだけど、もう少し減らせばもっとストーリーに集中できる気がする。あと前作みたいなぶっ飛んだ話がまた読みたいな。

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日曜日に生まれた子供 (ミリオンコミックス 37 CRAFT SERIES 27)
日曜日に生まれた子供 (ミリオンコミックス 37 CRAFT SERIES 27) / 紺野 キタ

枯れたミドルエイジ受!
名家の主人ローランド。幼い我が子との距離感が掴めず、妻が愛人の元へ出て行っても文句さえ漏らさず、なにものにも頓着しない、どこか全てを諦めたような性格が、彼を年齢以上に老いて見せている。そんな彼が、ただ一人の青年に執着をみせた。ローランドの執事だった父親の跡を継いだ青年エリックに。青年もまたローランドに長い恋をしていたのだけど、想いが通じ合うまでが切ない。お互いを想い合っているのは明らかなのに、身分の違いが二人に影を落とす。

短編「先生のとなり」も良かった。痩せて枯れ木のような老いた先生と、そんな先生を可愛いと言って憚らない中年男のお話。一緒にいても感じる孤独、けれどそれさえ呑み込んで笑える強さが、そこにある。

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ダブルミンツ(EDGE COMIX)
ダブルミンツ(EDGE COMIX) / 中村 明日美子

例えば死ぬまで一緒とか相手が死んだら生きていけないとか、とんでもロマンチックなことを考えてしまうところを、それでも生きていかなきゃいかのよと、頬をぶっ叩かれた。暴力的で、淫靡で、血生臭いJUNEの見本のようでいて、行き着く先は明るい。

個別感想
http://zinc-unit.seesaa.net/article/124851526.html

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俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ)
俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ) / 水城 せとな

「窮鼠はチーズの夢を見る」の続編。
恋愛の美しさと汚さがたっぷり描かれてます。BLの枠組みを越えた、清濁併せた作品。互いに雁字搦めになった恭一と今ヶ瀬。とにかく人間臭くてどうしようもない二人に、最後まで引きずられっぱなしだった。

個別感想
http://zinc-unit.seesaa.net/article/137120341.html

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アイツの大本命 2 (ビーボーイコミックス)
アイツの大本命 2 (ビーボーイコミックス) / 田中 鈴木

ドSイケメン×非モテ男子の続編。
佐藤のことが好きなんだと自覚した吉田。相変わらずダークサイドを仄めかす佐藤と、彼の想いまで測ってやれなくて困惑する吉田。両想いになったものの、どこか心に距離がある関係に萌える。

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YES IT’S ME (MARBLE COMICS)
YES IT’S ME (MARBLE COMICS) / ヤマシタ トモコ

ラブコメとシリアス、どちらも楽しめるとってもお得な一冊。思い入れが強すぎてまとめられん。とにかく表題作で爆笑させて頂きました。お馬鹿なトーマと、クールなようでいて実はムッツリ?(笑)なキノコ。本当に笑えるラブコメ。

個別感想
http://zinc-unit.seesaa.net/article/131975080.html

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山中ヒコ・えすとえむの台頭は嬉しい出来事だった。
個性的な作品が増えるのは大歓迎。年下攻めは苦手だったけれど、一昨年目覚めたオヤジ受にはちょっと本気でハマりそうです。おやじというか還暦?脂がのった中年男の必死な様もいいなあ!
  
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