2012年05月30日

ジロ・デ・イタリア2012 第21ステージ

第21ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-21/results

最終日個人タイムトライアルを制した、ピノッティ!
どうもジロの最終ステージの勝者は存在感薄れがち(総合争いがあるせい) 個人的にはロードレース視聴を再開したのが2008年のジロ、その時最終日TTで勝ったのが同じくピノッティだった。あれからもう4年。(当時の感想を読み返すと、相変わらず勝手なことばかり書いていて恥ずかしいやら笑ってしまう)

第1ステージTT、タイラー・フィニー
第21ステージTT、ピノッティ
BMCは始まりと終わりを押さえたことになる。おめでとうございます!

ミラノ市街地はやはり路面が悪く、かと思えば部分的に補修されていたり、大変気をつかう路面コンディションだったようで、クランクも多く、リザルトを見てもかなり難易度の高いTTだったと言えそう。そんな中で、ジロ最終日にはいろいろなドラマが待ち受けていた。

総合上位メンバーの中でも有利と言われていたヘシェダルが後半失速。デヘントはヘシェダルを上回るタイムでゴール。TTが大の苦手と思われているホアキンがヘシェダルから47秒差、同じくスカルポーニは45秒差でまとめてきた。残念ながらホアキンは2位、スカルポーニは4位に後退してしまったけれど、ステージレース強者としての力を見せつけてくれた。

総合優勝は、ガーミン・バラクーダのライダー・ヘシェダル!!
第14ステージ、第19ステージで小集団から飛び出していたヘシェダル。逃げるデヘントを追いかけた第20ステージ。エース自ら動くには大変勇気がいる。それを継続してやり続けた彼が、最後にマリアローザを着ていることが、素直に嬉しい。ジロはこうでなくっちゃと思う。
TTが早くて超級山岳もこなすヘシェダル個人の力はもちろん、ガーミンのチーム力・チーム戦略も素晴らしかった。全体的にリクイガスやアスタナの動きが大きく取り上げられることが多かったけれど、TTTでタイムを落とさない、ヘシェダルの脚質に合わせて、総合争い経験のあるヴァンデヴェルデをつけたことは、大きなプラス材料だったのでは。(ファラーが予定よりも早くリタイアしてしまったことも、アシストの温存、チームの目指す方向の明確化という意味ではプラスになったろうと思う) 振り返ってみると、ガーミンは割と堅実な戦い方をしていた。

堅実といえば、濃ゆ〜いアシストを揃えながら温存しまくっていたカチューシャ。
集団内でホアキンを守り、エースが得意な山岳はモレーノ一人を取っておく。戦略的にはガーミンと大きな差異はない。驚きのTTT好成績も然り。ホアキン個人としても、第10ステージ勝利、第15ステージの猛烈な追い上げ(ステージ2位)、第17ステージ勝利と文句のつけようがない。3週間、91時間以上走り抜いた先の1位と2位の差分など、観ている者にはわからないほどの、きっと僅かなものなんだろう。

☆国際色豊かな、記憶に残るジロ・デ・イタリア2012
総合優勝のヘシェダルが、カナダ人初のグランツール覇者となったことを筆頭に、2位ホアキン(スペイン)、3位デヘント(ベルギー)、表彰台も面白い取り合わせとなった。イタリア人選手の姿がないのでジロとしては少し寂しい気もするけれど、その分イタリアはステージ勝利を量産した。ティーラロンゴ、ポッツォヴィーヴォ、フェラーリ、ラボティーニ、グアルディーニ、ピノッティで計6勝だ。また開幕前に予想したとおり、特に前半は日替わりマリアローザ、各ステージ勝利選手の国籍も多彩だった。イギルス、オーストラリアはもう珍しくはないが、コロンビア、デンマーク、スペイン、ベルギー。TTT勝利でマリアローザを着たナヴァルダスカスは、リトアニアの選手だった。

☆マリアロッサ・パッショーネ
わずか1ポイント差で届かなかったカヴェンディッシュ。
けれど、いつかジロでスプリンターがポイント賞ジャージを着る可能性をカヴは身をもって示した! レース後のインタビューやテレビ出演を引き受けたり、彼女とお子さんとの3ショット、なによりジロ完走したことで、イタリア国内でカヴの株は上がっているらしい。その証と言えるか、今年の敢闘賞はカヴェンディッシュが選ばれた! スプリンターが早々に帰宅してしまうのが、残念なことにジロがジロである所以でもあるわけだが、現役最強と言われる彼がジャージに拘って、アルカンシェルを着て走り切ったことが、ジロにとって今後プラスに働くと良いなあ。

☆マリアアッズーラ
山岳賞はラボティーニ(ファルネーゼヴィーニ)
第15ステージで追いすがるホアキンを刺し返して勝利したラボティーニだあああ!!
後半超級山岳ステージに入ってからも逃げに乗って、毎ステージ自分の限界近くまで山岳ポイントをこつこつ稼いでいた。本当におめでとう!! 純粋なクライマーではないという彼が、山岳賞を獲ったこともまた、今年の特徴。しかしながら理由はどうあれ、素晴らしい結果です。

そして別府選手、お疲れさまでした!
レース直後の明るい声と、まだまだ走れたって少し悔しそうな口調が印象的でした。
ついついテレビのこちら側で貪欲になってしまうう。
ツールかブエルタか。これからも楽しませていただきます!!

2012年05月28日

ジロ・デ・イタリア2012 第20ステージ

今年ジロの最難関、クイーンステージである。
ドロミテ3日目。
なんといっても本日のメインは頂上ゴールとなるステルヴィオ。平均勾配6.9%、22.4qかけて標高2757mに到達する! 昨年ツールのガリビエを超える、グランツール史上最高到達点。それも、ひとつ前に平均勾配10%超のモンティローロ峠を越えてからのチマコッピ。高低差は5800m! 

ステルヴィオってどんな感じ?
http://www.cyclowired.jp/?q=node/84592

第20ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-20/results

今年のチマコッピを制したのはトーマス・デヘント!!
ヴァカンソレイユ、ベルギー人選手が、ロードレース史上に名前を残した。
56年前、初めて登場したステルヴィオ峠を先頭通過したファウスト・コッピの名前が語り継がれているように、彼の名前も長く残っていくはず。逃げから抜け出し孤独な戦いに勝ったデヘントの走りは拍手喝采!

反面、総合争いの面々は・・・。
タイム差でもデヘントの逃げを簡単に容認できないヘシェダル。特にスカルポーニ、ホアキン、バッソは翌日のTTを考えると、ヘシェダルより少なくとも3分前でゴールしないと厳しいという中、とにかくガーミン、ヘシェダルに仕事をさせることに専念する。これぞロードレース。表彰台、順位、いろいろなことがあるのだろうけど、0か全てか、エース同士のガチンコ頂上決戦を期待していたファンとしては、しょんぼりな展開だった。苛めに苛め抜かれながら、わずか10〜15秒ほどのタイム差で抑えてみせたヘシェダルは、今年のジロで一番強い選手と言えるだろう。

最後10q以上を牽き続けたヴァンデヴェルデ。
いいアシストだった・・・!
その真価は最終日TTを終えたあとに明らかになる、はず!
ちなみに、逃げたクネゴはステージ2位でゴールしている。

☆マリアロッサ・パッショーネ
4位にホアキンが入ったことで、カヴはジャージを失った!
その差1ポイント。たった1ポイント。
ホアキンらがゴールする頃、おそらくステルヴィオを見上げていただろうカヴ。その胸中やいかに。あのときひとつ前にいれば、あの中間スプリントを獲っていたら、あの落車がなければ、いち視聴者は勝手に思ってぐぬぬ・・・と歯軋りしてしまうわけだが・・・。

☆総合
1 Joaquim Rodriguez Oliver (Spa) Katusha Team          91:04:16
2 Ryder Hesjedal (Can) Garmin - Barracuda               0:00:31
3 Michele Scarponi (Ita) Lampre - ISD                   0:01:51
4 Thomas De Gendt (Bel) Vacansoleil-DCM Pro Cycling Team  0:02:18
5 Ivan Basso (Ita) Liquigas-Cannondale                 0:03:18
6 Damiano Cunego (Ita) Lampre - ISD                   0:03:43
7 Rigoberto Uran Uran (Col) Sky Procycling               0:04:52
8 Domenico Pozzovivo (Ita) Colnago - CSF Inox             0:05:47
9 Mikel Nieve Ituralde (Spa) Euskaltel - Euskadi            0:05:56
10 John Gadret (Fra) AG2R La Mondiale                 0:06:43
TTが得意派→ヘシェダル、デヘント
あまり得意でない派→ホアキン
タイム稼ぐのは難しいか?派→スカルポーニ、バッソ
ということで、最終日個人タイムトライアルを全員が走り終わるまで、どうなるかまったく予想がつかない。もしかすると、表彰台にイタリア人がひとりもいない!! なーんてこともあり得る。

2012年05月27日

坂道のアポロン 第7話

あまりに良い回だったので記念にレビュー。
同じくノイタミナ枠のつり球も、とんでもない展開で、こちらもわくわく。
Zeroの感想は今週中には上げたい・・・。

坂道のアポロン
第7話「ナウズ・ザ・タイム」


見応えのある回だった。
思い返してみると、千太郎と薫の本格的なセッションはこれが最初で最後になるか?

2学年に上がった二人は人付き合いが広がるにつれ、さまざまな問題を抱えることになる。ロックスターを夢見る同級生・星児に請われた千太郎は、文化祭でロックバンドのドラムを手伝うことになった。離れてしまう前に自分から傷つけて壊そうとする薫。仲直りをしないまま文化祭が始まった。委員の仕事で舞台の手伝いに来ていた薫は、星児率いるバンドでドラムを叩く千太郎に苦い想いを抱く。

事件は突然起こった。
星児らの演奏中アンプの音が出なくなってしまったのだ。
なかなか原因が判明せず時間だけが過ぎていく。プログラム進行の問題もあっただろう。集まった観客らが帰り始めるのを、音の出ないマイクとエレキギターを抱えた星児たちは見送るしかない。見かねた薫は、舞台袖にあったピアノで時間を繋ぐことを思いつく。

曲は「My Favorite Things」
いつかの放課後、遠くで聞こえる吹奏楽部の練習を聞いて、律っちゃんが好きだと言ったあの曲だ。サウンド・オブ・ミュージックの劇中で、マリアが子供たちを励ます場面で使われたこの曲は、サックス奏者ジョン・コルトレーンがカヴァーしている。(ちなみにJRのCMでもおなじみ) 律っちゃんが好きだと言ったこの曲を、薫は必死で練習していたのだ。それは彼がジャズから離れなかったことを意味している。いつか彼女に聞かせたいと思ったのもあるだろうが、それよりも千太郎が「相棒を待たせている」と言ったように、薫もまた千太郎が戻ってくることを心の奥底で信じていた証だ。

薫の行動に驚いたのは、千太郎も同じだった。
ピアノの音に誘われるように、千太郎はスティックを握る。二人の奔放で躍動的なセッションに、観客も星児たちも律ちゃんも百合香も引き込まれていく。数か月言葉どころか顔を見合わせることもなかったろう二人が、音楽ひとつで繋がりを取り戻す。二人を中心に聴衆の意識がぐっと集まっていく。これが音楽の力だと思わせてくれる、素敵な時間だった。

ところで、律っちゃんの父親が言っていた「コルトレーンが死んだ」
このことにより作品中の時代がわかる。
ジョン・コルトレーンが亡くなったのは1967年7月17日。

この年日本ではどんなことが起きていたか。
それはすっかり様子の変わった淳兄に関わる問題だ。当時若者たちを熱狂させたそれは、今では想像もできないほどの嵐だったはず。その波紋が、東京から遠く離れた長崎にまでやってくる。

2012年05月26日

ジロ・デ・イタリア2012 第19ステージ

ドロミテ2日目。
今日は標高15mのトレヴィーゾをスタートして、標高2006mのパンペアーゴ峠まで、おおよそ198qのコース。スタートからゴールまでの間には1級山岳マンゲン峠、1級山岳パンペアーゴ峠、2級山岳ラヴァーゼ峠、最後にもう一度1級山岳パンペアーゴ峠に戻ってくる、高低差5000mを超える超難関ステージだ。

第19ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-19/results

クロイツィゲルが勝ったーー!!
ふおおおぉぉ
久し振りに声枯れた・・・。
グランツールのステージ優勝はこれが初めてだとか(驚き)
おめでとうございます!!

昨日一日は「集団の中で休む」を命題に、大人しくしていたアスタナ陣。(中野さんブログより)
その分今日は逃げに乗ったりアタックしたりと、積極的な先手先手の走り。最後から二つ目のラヴァーゼ峠で集団から飛び出したクロイツィゲルが、淡々と自分のペースで先頭集団に追いつきそのままゴールへ。後ろからは、アタックしたヘシェダルが迫ってくるし、さすがにクロイツィゲルも疲労困憊なのかフラフラしているし・・・わー!ぎゃー!叫びながらの視聴となりました。チェコの国旗がたくさん目についた。あれはやっぱり彼の応援団だよね? なにかやってくれるはずと信じてゴール前に集まってたのだとしたら大正解。今年のジロは例年より観戦者が少ないという話をどこかで読んだけれど、それでもファンはどこまでもついていく。やはり人生で一度はイタリアで生観戦したい・・・。

総合では、なんとヘシェダルが集団からアタック!
2位でゴールし、ホアキンとのタイム差を17秒まで縮めてきた。
1 Joaquim Rodriguez Oliver (Spa) Katusha Team          84:06:12
2 Ryder Hesjedal (Can) Garmin - Barracuda              0:00:17
3 Michele Scarponi (Ita) Lampre - ISD                  0:01:39
4 Ivan Basso (Ita) Liquigas-Cannondale                0:01:45
5 Rigoberto Uran Uran (Col) Sky Procycling              0:03:21
6 Domenico Pozzovivo (Ita) Colnago - CSF Inox           0:03:30
7 John Gadret (Fra) Ag2R La Mondiale                 0:05:36
8 Thomas De Gendt (Bel) Vacansoleil-DCM Pro Cycling Team 0:05:40
9 Sergio Luis Henao Montoya (Col) Sky Procycling         0:05:47
10 Damiano Cunego (Ita) Lampre - ISD                0:06:09
TTに定評のあるヘシェダル。
とはいえ4位のバッソまで2分を切っているわけで、なにがどうなるか予測不能だ。ヘシェダルが今日アタックしたのだって、足があったのは勿論だけど、安穏とTTを待っているだけでは駄目だと思ったからだろう。 しかし今日彼がアタックした勇気は、3日後、もし彼が表彰台の真ん中に立ったとき、マリアローザに相応しい男である証明に充分ではないか。

☆マリアロッサ・パッショーネ
ホアキンが3位に入り16ポイント稼ぐ。
カヴェンディシュ 138pts
ホアキン 125pts
手計算だと↑こうなる・・・。
カヴには悪いけど、ホアキンのステージ勝利もうひとつ観たいのよ・・・。

2012年05月25日

ジロ・デ・イタリア2012 第18ステージ

所謂ドロミテ三連戦
ではなく、今年は真ん中に「典型的スプリントのための平坦ステージ」が加わっている。

第18ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-18/results

139q、全体的な下り基調で距離の短さ。
レース序盤のアタック合戦から、平均時速50qというトンデモなハイペースだった。
カヴのステージ勝利を願って、終始SKYが集団をコントロール。逃げのメンバーをジャッジしつつ、潰しては活かし、タイム差を調整しながら、中間スプリントポイントをカヴに獲らせ、それはもう献身的なアシストっぷりであった。それもこれも全部カヴのステージ勝利、マリアロッサ・パッショーネ獲得のため。

今期最大のサプライズは、第18ステージにあった。
グアルディーニがカヴを下してステージ勝利!!
22歳、イタリア期待の若きスプリンターである!!

ゴール手前5qからほぼ一直線、道幅も広く取られており、落車も進路妨害もないスプリント対決になった。至極真っ当なスプリントで、カヴに勝ったというだけで、グアルディーニの将来性がわかるというもの。

トレインもなく、カヴの後ろから仕掛けたグアルディーニが影を踏まれることなくゴールに飛び込んだ瞬間、イタリア中で叫び声が上がったんではないかと想像。15ステージでラボティーニが勝利したとき、イタリアの実況が大興奮していたように。明日の新聞は大騒ぎだろう。

☆マリアロッサ・パッショーネ
カヴェンディシュ 138pts
ホアキン 109pts
山頂ゴールのポイント配分だけに絞っても、カヴのジャージ獲得は難しくなった。カヴェンディッシュですら獲れないのだから、いかにジロでスプリンターがポイント賞ジャージを着続けることは難しいのか考えさせられる。

☆フーガ賞
逃げた総距離を争うこの賞がアツイ! ってんで、チェックしてみた。
1 Olivier Kaisen (Bel) Lotto Belisol Team              683pts
2 Martijn Keizer (Ned) Vacansoleil-DCM Pro Cycling Team  656
3 Miguel Minguez Ayala (Spa) Euskaltel - Euskadi        475
ちなみに3位のMiguel Minguezは現在黒ゼッケン持ち。逃げの代償・・・。

☆クロイツィゲル
アスタナの中野マッサーのブログを読んで、じんわりきた。精神を鍛錬することはとても難しい。仲間で補い合うタイプもいれば、自らの意思で前を向くタイプもいる。痕跡を残さずジロは去りたくないというクロイツィゲル自身のコメント(http://www.cyclowired.jp/?q=node/84392)にも勇気を貰う。

2012年05月24日

ジロ・デ・イタリア2012 第16〜第17ステージ

第16ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-16/results

エウスカルテル23歳若手ライダー、イサギーレが優勝!
休息日明け、11名の逃げ集団から自分の得意とする登りで飛び出しゴール。
この日はフランク(BMCの方の)が逃げに入って、久し振りにBMCの赤ジャージだった。14ステージで逃げていたデマルキは悔しい2位(14ステージでは3位) そりゃハンドル叩いて吠えるわな。

ドロミテ山塊に入る手前、ジロは南チロルまでやってきた。
ドイツ語を話す、イタリアでも独特な土地。とはいえ、まだ遠くに見える山脈は残雪しており、白っぽい荒々しい山肌を見ると、ああジロが始まったなあと、うっとりしてしまう。


第17ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-17/results

ドロミテ決戦1日目、ステージを制したのは、ホアキン・ロドリゲス!!
かつて同チームメイトであり、長年の友人であるトンドが亡くなって一年。

総合争いはあまり嬉しくない方向で変動した。
この日のコースプロフィールは、2級山岳ヴァルパローラ峠、1級山岳ドゥラン峠、2級山岳フォルチェッラ・スタウランツァ、1級山岳ジャウ峠から18q下ってゴール。予想ではテクニカルだと言われる二つ目2級の下りまではリクイガス主導で進められるというもの。下りが苦手なバッソを守るためである。

ところがこのスタウランツァで、クロイツィゲルが集団から遅れてしまった。足の痙攣が原因らしい。さらにジャウ峠ではスカルポーニが遅れる。彼もまた強烈な痙攣に見舞われていたようだ。脱水と気温の変化が影響しているとのこと。2週間かけてコンディションを整えてきたバッソが、テンポ良く登っていくのに、ヘシェダルとホアキンは追随。この時点で各チームのアシストは誰もいない状態。エース同士の一騎打ちとなっていた。

ジャウの頂上では一人パーカーを羽織るホアキン。余裕である。
その余裕が、小集団のスプリントでステージ勝利に繋がったように思う。
どんなときでも冷静に。

でもって、ウラン君なあ・・・マネだけでもスプリント加わるべきよ?
カヴのポイント賞ジャージ獲得を考えるとだなあ・・・。

2012年05月21日

ジロ・デ・イタリア2012 第15ステージ

イタリアに入ってから長かった連戦。
明日の休息日を前に、選手たちはもうひと踏ん張り。

第15ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-15/results

150q以上を逃げに逃げたラボティーニが、プロ2勝目を掴む!!
ゴール前5qの攻防は凄まじかった。

単騎逃げのラボティーニは、8分以上のタイム差を使い果たす。
集団からアタックしたホアキンが、追走の数人を追い越し、とうとう先頭までやってきた。そのままゴールまで走っていくかのように思われたが、ラボティーニも指をくわえて見送るわけにはいかない。4時間以上もの孤独な戦いに他人から終止符を打たれるわけにはいかない! とばかりに、なんとかホアキンについていく。左カーブ右カーブ、緩やかな登りを活かして、若きイタリア人選手がホアキンをかわしてみせた。

追走は昨日の再現のようだった。
小集団を自ら牽いたり、アタックしてとにかく前に出続けたクネゴ。
なにかやってくれそうな予感でわくわく楽しい時間を過ごせて良かった(おい)
リクイガスとSKYのアシストに足を使わせたという点で功績はある、あるが、肝心のスカルポーニが遅れては意味がないよなあ・・・。いやそれはクネゴの責任ではないけれども。(スカルポーニの名誉のために書いておくけど、遅れたとは言ってもバッソとは同タイムでゴールしている。) 

リクイガスやアスタナが、集団コントロールとエースの守りという仕事を二つ掛け持つ中、カチューシャはホアキンの位置を守ることだけに集中できている。これは大きい。超級に入ってしまえば、裸一枚になるのはどのチームも同じ。エース同士の勝負処まで運んで貰えれば、あとは緩急に強いホアキンのこと、どうとでもなる。今のカチューシャには、そんな自信すら伺える。


☆フランク、ヴィスコンティら帰宅
後半に入って
前日のリザルトをみると、JJアエド、レンショーも帰宅済み。FDJ期待のスプリンター・デマールはリタイアとなっている。うーむ寂しい限り。ここまで平坦ステージに癖がありすぎて、真っ当なスプリント対決が観れていないせいかもしれません。

2012年05月20日

ジロ・デ・イタリア2012 第14ステージ

本格的な総合争いがようやく始まる。
今日は前半平坦、後半大きなお山を二つ登ってゴールという、大変わかりやすいコース設定。問題はこの大きなお山、ひとつ目はジュー峠、下ってふたつ目のチェルヴィニア、ともにカテゴリーは1級、平均勾配5.5%程度だが、なにせ登坂距離が長い。ジュー峠は22.4q、チェルヴィニアは27q、とにかくひたすら登る登る登る・・・。とくにゴールとなるチェルヴィニアは勾配に緩急があるためテクニックが必要な登りだという。

第14ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-14/results

8分のタイム差を46秒まで詰められながら、走り抜いたアマドール!
ネットアプのバルタ、ジョカトリのデマルキを抑えて、歓喜のゴール!

続いて4番目にゴールしたのは、頂上近くで集団を飛び出したヘシェダル。自らの足でマリアローザをホアキンから取り戻す。残り5qの時点でバッソとクロイツィゲル、ホアキンは辛くもアシストを1人残していたが、スカルポーニ、ヘシェダルは単独。ボーナスタイムがないことを考えると、スカルポーニが仕掛けてもおかしくない展開だったが、飛び出したのはヘシェダルだった。

この出来事は、1週間後にどのような影響をもたらすだろう。なにせ先は長い。ミラノはいくつも谷越え山越えしたずっとずっとずーーっと先にある。その中には、1日の走行高低差が5000mに達する、聞いただけで眩暈がするような厳しいステージもある。

総合タイム差は後日追記するとして、

☆新人賞
ウラン君の新人賞についてはそれはもう嬉しかったのだけど、どこか晴やかな気持ちにはなれなかった。というのも、前日までマリアビアンカを着用していたカルーゾのことだ。彼はリクイガスの若手選手。この日は山岳要員として、終盤10mほどを集団の先頭で牽き続けていた。バッソのためのアシストに専念した結果、ジャージを失ってしまったのだ。これもまた、ロードレースの残酷で美しいところ・・・。それでもシュミットとともに、バッソたちから遅れながら1分ほどでゴールしていたのはさすがです。
ウラン君には、是非頑張ってもらって、気持ちよくその真っ白いジャージを着て頂きたい!

そのシュミット軍曹ですが。
この人ひとりでタイム差3分縮めてしまいましたからね。
もう、凄すぎて、なにがなんだかわかりません。
時計の針より早いスピードで、みるみる減っていくタイム差。
5分あったタイム差が、お手洗い行って戻ってきたら3分切ってた、まあ、そんな感じ。なにを言ってるんだ?と思われるでしょうが、書いてるわたしちょっと落ち着け。いつものイタリアクオリティ発動ではなく、砂が零れ落ちていくみたいにしっかりカウンター回っていたのが逆に恐怖を煽ります。漢前だわシュミット・・・これは惚れる・・・。

☆ゴス、ランカスターは帰宅
これでフミが逃げやすくなった?!
カヴはミラノまで頑張るらしい。
タイムで足切りされないかぎり頑張ると!^^ アイゼルさんがんばって
昨日の沈んでみえたのは、tanizakiの気のせいでしたねすんません。

2012年05月19日

ジロ・デ・イタリア2012 第13ステージ

第13ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-13/results

カヴェンディッシュ、3勝目!!
スタートは現地時間の14時。というのも第13ステージは今大会最短の121qだから。それも3q手前からゴールに向かってはほぼ一直線。ここまでのマニアックなレイアウトが嘘のような、スプリンターお誂え向きのステージ。

20qほど残して逃げを吸収したプロトンの先頭を、FDJやラボバンクが陣取る。途中からはグリーンエッジが台頭、SKYが現れたのは10qを切った頃だ。直線に入ってからSKYがスピードに乗りきれず、すかさずカヴは横を走るグリーンエッジに乗り換え、ハンターの後ろについたまま加速、一瞬足を緩めながらも再加速し、3勝目を示す三本の指を立ててゴールラインを割った。うーん。今日のカヴには珍しく隙があったのだけれど、(もし前が空かなければ足を残してゴールしていただろうし)とにかく勢いでねじ伏せてしまった。

今日も中間スプリントポイントを稼ぎ、がっちりパッショーネを手中に収めた感のあるカヴェンディッシュだが、表彰台の冴えない表情が気になる。こりゃ、帰宅命令出ちゃったかな?

☆マリア・アッズーラ
昨日から山岳賞ジャージを着ているオメガファーマ・クイックステップのゴラス。
ポーランド人選手がジロの山岳賞ジャージを着るのは初めてなんだとか!
今年のジロはやはりサプライズづいているなあ。
本命のいない総合争いと言われる中で、マリアローザにも適用されるだろうか。

2012年05月18日

ジロ・デ・イタリア2012 第12ステージ

第12ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-12/results

今年ロットへ移籍したバクがステージ勝利を上げた!
バクといえば、HTC時代レース中盤の40q〜100qくらいを1・2人のチームメイトと牽き倒していた選手。中継が始まった頃には、彼の仕事が終わっていることもあった。中〜高速での牽引を得意とするTTスペシャリスト。個人的には、CSC時代のよく逃げに乗っているイメージの方が強い。今年はロットへ移籍したと聞いて、グライペルの牽引役として呼ばれたのかと思っていたら、逃げた上に数少ないチャンスを物にした。本当におめでとうございます。

そういえばエネコツアーなど、逃げた小集団の中から、残り5qくらいでアタックしてそのままゴールというのが彼の勝ちパターンだった。とはいえ逃げ集団のメンツ、集団とのタイム差、幾多の駆け引きの中で、一瞬過ったチャンスの尻尾を掴むのは至難の業だ。閃きを信じて踏み出す、強靭な意志で立ち向かう。格好いい!

カザールがマリアローザかステージ勝利かと、色めき立つtanizaki家。
結果は、結果は・・・っ!(泣)

アシストのプロとして、リザルトには残らない仕事を積み重ねてきた選手が、次々にステージ勝利をあげる今年のジロ・デ・イタリア。平坦ステージ、山岳ステージと、どれもひと癖あるコースレイアウトに翻弄されながら、折り返し後半戦に突入する。

☆フランク
周回に入る前から遅れていたフランク。実は集団の中で前に上がれなかったこと、クラッシュで道が塞がれてしまったことが重なり、先頭集団に復帰できなかったらしい。それをラスムッセンとヴァンデヴェルデのせいにするのはどうかと思うわけですが。(第11ステージ終了後の各選手コメントhttp://www.cyclowired.jp/?q=node/83756) レディオシャックのチームメイトたちはどうしていたんでしょうか。レース終盤に集団の中程に位置取っていたのがそもそも問題だと思ったり。なかなか調子が上がってこないんでしょうか心配です。

2012年05月17日

ジロ・デ・イタリア2012 第11ステージ

今大会最長255q!
ジロもトスカーナの北部までやってきた。
アシッジをスタートして、ゴールはモンテカティーニ・テルメ。ローマ時代から続く有名な温泉地! フィレンツェから電車で20分ほど。ゴール後ヘリの空撮で優美な建物が観れたが、どうやら温泉施設のよう。人口2万人ほどの街の中に、ホテルだけでも200以上点在しているというのだから驚かされる。

優雅な観光地とは裏腹に、ゴール前は手の込んだレイアウト。周回に入ってからの4級山岳、多少遅れても下りで挽回できると思われたが、ゴール手前1000mの区間に3つのカーブが含まれた、想像以上にテクニカルなコースだった。

第11ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-11/results

先日の出来事を拭い去るように、フェラーリがステージ勝利!
ひときわ大きく右手を振り上げる姿は、清々しいものだった。
本人もホッとしたのではなかろうか・・・。

今日も今日とて、ゴール前で落車発生。
最後深い右カーブで牽引していたアシスト選手が滑り、不規則な走行になったところで、一度足を緩めることになったカヴは、そのままフェラーリに内側から追い抜かれ、リカバリー追いつかず4位に沈んだ。残り3qほどで完璧なトレインを作っていたSKYだが、こればかりはどうしようもない。コースレイアウトの妙というか、落車に巻き込まれなかっただけマシと思うべきか。(曲がりきれず道路端の柵に突撃して行った選手は無事だったろうか)

とはいえ、ステージ勝利&地道に稼いで、マリアロッサ・パッシオーネを手に入れた。
相変わらず表彰台で沈んだ表情のカヴェンディッシュだったが、まさか本当にジロを完走するつもりなのか。そもそもお国は許してくれるの? SKYとしてはオリンピックは勿論、ツールのこともある。ここで無理をさせるつもりはないはずだが・・・。

☆総合
上位に大きな変動はなし。
ただし、46秒遅れでゴールしたフランクが、2分11秒差の23位まで後退している。
ちなみにフランクと同じ集団でフミもゴールした模様。

2012年05月16日

ジロ・デ・イタリア2012 第9〜第10ステージ

第9ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-9/results

痛恨の寝落ち!
「わあっ!」という叫び声で目を開けたら、ピッポが吹っ飛んでいくところだった!
ゴール手前の最終コーナーで体勢を崩したピッポを発端にして大クラッシュ。カヴらスプリンターたちが次々巻き込まれたようで・・・。相変わらず易々とスプリントさせてくれないジロの平坦ステージであった・・・。

大混乱の中、両手を上げてゴールに飛び込んだベントソ。
コーナーをくぐり抜けた少人数でのスプリントを制しモビスタに勝ち星。


第10ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-10/results

世界遺産でもあるアシッジの劇坂を制したのは、ホアキン!!
美しい街並みの中、細く急な坂道を駆け上がった。

個人TT、チームTTと苦手なタイムトライアルが足を引っ張るどころか、ここまで他の総合争いのメンバーたちから逆にタイム差を稼いでいる。こつこつボーナスタイムを稼ぎ、この第10ステージでマリアローザを手に入れた!

今回ゴール手前の2qあたりから始まるアシッジの坂は、二段階方式。
一度登り300mほど下ってからもう一度登る。後半の登りは最大勾配15%、登り口が急で、少し緩んだあと、最後の最後200m手前でまた厳しさを増すという、トリッキーな登りだった。コースプロフィールでは読み取れない細かいアップダウンを、地元のイタリア人から事前に聞かされていたと言う。200mまで行きたいのをぐっと我慢して、ここぞと飛び出したようだ。ゴール後にモレーノと抱き合っているのが微笑ましかった。

途中の下り直前で、ウラン君が飛び出したのを見て叫んだ自分が早計でした・・・。
新人賞はおあずけだ!

☆オシッジ
イタリアの街並みは建物の屋根が赤茶色をしているところが多いのだけど、この町は外壁と屋根まで白っぽい土色。混然としていながら、中心にあるサン・フランチェスコ聖堂を基点にぎゅっとまとまった、小さいながら本当に美しい街だった。この大聖堂はカトリック教会の巡礼地であり、イタリアの聖地のひとつなんだとか。

☆ポッツァート未出走
【Pozzato out of Giro d'Italia with broken hand】
http://www.cyclingnews.com/news/pozzato-out-of-giro-ditalia-with-broken-hand
前日クラッシュの引き金になってしまったピッポ。
やはり骨折していたようだ。オリンピックのこともあるし大事を取ってと。
ちなみにジロには、イタリア代表監督ベッティーニも帯同しているらしいです。

☆総合
1 Joaquim Rodriguez Oliver (Spa) Katusha Team   40:27:34
2 Ryder Hesjedal (Can) Garmin - Barracuda       0:00:17
3 Paolo Tiralongo (Ita) Astana Pro Team         0:00:32
4 Roman Kreuziger (Cze) Astana Pro Team       0:00:52
5 Benat Intxausti Elorriaga (Spa) Movistar Team
6 Ivan Basso (Ita) Liquigas-Cannondale         0:00:57
7 Damiano Caruso (Ita) Liquigas-Cannondale      0:01:02
8 Dario Cataldo (Ita) Omega Pharma-Quickstep    0:01:03
9 Eros Capecchi (Ita) Liquigas-Cannondale       0:01:09
10 Rigoberto Uran Uran (Col) Sky Procycling       0:01:10
このあとにスカルポーニ、ポッツォヴィーヴォ、フランクと続く・・・。

2012年05月15日

F/Z19

父親を殺し島を出たあと、切嗣はナタリアのもとで数年を過ごした。
狩人として、戦う術を学ぶ日々。

シャーレイを殺せなかったこと、その結果、島中の人々を死なす羽目になったことが、切嗣にとって大きなトラウマとなっている。また、魔術師とはいえ実の父親を殺したことが、少年の成長に大きな影を落とした。ナタリアと世界中で仕事をこなすうち、島の出来事がさして珍しいことでもないと知った彼は、一人でも多くの人を救いたいと願うようになる。幼いとき漠然としていた「正義の味方」願望が、現実を目の当たりして、具体的な形へと成っていく。父親のような人間をすべて殺し尽くす。それは「魔術師殺し」として生きていく理由になるのと同時に、その道程こそ自らが犯した父親殺しの正しさの証明になる。

あるときナタリアのもとにひとつの依頼がやってきた。蜂を使い屍食鬼を増やす魔術師を殺害するというもの。以前取り逃がした因縁もあり、ナタリアはその魔術師を追ってジャンボジェットに乗り込んだ。そこで異常事態が起こる。魔術師を殺害したものの、体内に仕込まれていた蜂によって、300名ほどの乗員乗客全員が屍食鬼となってしまったのだ。そんな中コックピットまで辿り着いたナタリアは、なんとか空港に着陸しようとする。

何があろうと生き残る。
師の信条の完遂を、誰より願っていたのは切嗣だったろう。だが300もの屍食鬼を地上に解き放つことはできない。蜂一匹も地上に辿り着かせないためには、空港へ侵入する前、ミサイルの射程距離の範囲内で、ナタリアの乗った旅客機ごと撃ち落す。「なにをするべきか」切嗣にはわかっていた。ナタリアが屍食鬼を殺し尽くせなかった時点で、選択の余地はなくなった。

爆発し墜落する機体を見送りながら、切嗣は声を上げる。
このとき切嗣が滂沱の涙を流しているのが印象的だ。まだ魔術師殺しとして機械が完成する前という描写だろうか。父親が島を出て研究を続けていけばやがて同じ悲劇が繰り返されただろう。ナタリアを救うため旅客機の着陸を許せば地獄絵図が待っていただろう。そのどちらも回避できた。結果だけみれば、大勢の人たちから称賛される素晴らしい行為だ。だがその正しい行いは、大切な家族を殺すことを代償としている。

正義の味方になりたいと願った少年は、正義を為すための大きな対価を知った。
父を殺し、母のような人を殺してでも「正しさ」を選択した己を、切嗣は死ぬまで赦せないはずだ。だからこそ理想への歩みを止めるわけにはいかない。これまでの代償を正義のためだとするなら、すべてを投げ打ってでも進むほかはない。この日から、彼は魔術師殺しとして一人立ちする。紛争地域で傭兵まがいのことをするのも、きっとこのあとだ。自らを死地に追いやり、死ななくていい人間を一人でも救うため、無我夢中で戦いの日々に埋もれていく。


小説ではナタリアがどんな想いでいたのか、本当に生きて帰るつもりだったのか、全部わかった上で切嗣と話していたのではと考えていたのですが、今回死に際でナタリアが微笑んでいるように見えて、原作の切嗣はこれを知らないんだと思うと、なんもかも放り出して叫びたくなった。原作のパパさんもすごく切嗣のことを愛していて、ナタリアも切嗣のぜんぶを理解していて、アイリやイリヤ、舞弥、みんなから愛されてるくせに、そんな自分を赦せない切嗣ってのがやるせない・・・。切嗣の考察は、あとで死ぬほどやりたいと思っている。

☆話数は足りるのか
まだ原作で丸々1冊分残ってますけども。
うーん。綺礼や舞弥の心情のあたりはカットカットかなあ。
それでもぎゅうぎゅうになりそうな予感がします・・・。

☆魔術刻印と起源弾
苦しげに漏れる息とか呻き声とかエロかったなああああおおい(悶絶)
入野さんの声も良かったけど、小山さんボイスありがとおおおおなんというご褒美!!

2012年05月14日

ジロ・デ・イタリア2012 第8ステージ

第8ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-8/results

ゴール手前5q、モレッラで飛び出したポッツォヴィーヴォ!
今日はコルナゴからステージ勝利が出た!
マリアローザは、なんとかヘシェダルが守った。

最後のモレッラ峠は、10%超の勾配も含めた約10qほど登る2級山岳。
リクイガスやアスタナ、ランプレが先頭で走っているのは見慣れた光景になりつつある中、ルハノやガラテたち純正クライマーたちが映るとテンション上がる。彼らからしてみれば昨日今日の中級山岳は物足りないだろうに、それでも思わず前に上がってきてしまう・・・。逸る気持ちを抑えながら淡々と登る姿は修行僧のようで、胸がときめく。

☆総合
1 Ryder Hesjedal (Can) Garmin - Barracuda     32:23:25
2 Joaquim Rodriguez Oliver (Spa) Katusha Team  0:00:09
3 Paolo Tiralongo (Ita) Astana Pro Team        0:00:15
4 Roman Kreuziger (Cze) Astana Pro Team      0:00:35
5 Benat Intxausti Elorriaga (Spa) Movistar Team
6 Ivan Basso (Ita) Liquigas-Cannondale        0:00:40
7 Damiano Caruso (Ita) Liquigas-Cannondale    0:00:45
8 Dario Cataldo (Ita) Omega Pharma-Quickstep   0:00:46
9 Frank Schleck (Lux) RadioShack-Nissan       0:00:48
10 Eros Capecchi (Ita) Liquigas-Cannondale     0:00:52
ボーナスタイムを稼いだホアキンが2位へ。
このコツコツ貯金が2週間後どうなっているか・・・。

☆スプリンター
体調不良でベンナーティ帰宅。
明日の平坦ステージは、またしてもゴスVSカヴのガチンコ対決になるか。
今日途中のスプリントポイントをカヴが獲りにきたのは、いろんな見方ができて、これが戦略なら面白いなあと。ポイント賞狙います宣言にも取れるし、ジロを完走したいってメッセージにも取れるし、そう思わせてゴスにプレッシャーを掛けつつ、前半で勝ち星稼いで、さっさと帰っちゃいそうな気もする。ハンター兄貴が牽いていたようにも見えたので、カヴが独断でやったわけではないと思うのだが・・・。しれっと上がってくるところは、さすがカヴェンディッシュ。

☆新人賞
1 Damiano Caruso (Ita) Liquigas-Cannondale    32:24:10
2 Rigoberto Uran Uran (Col) Sky Procycling      0:00:08
3 Sergio Luis Henao Montoya (Col) Sky Procycling  0:00:25
ウラン君きたー!

2012年05月13日

ジロ・デ・イタリア2012 第7ステージ

今大会初の山頂ゴール。
いよいよ本格的なジロ・デ・イタリアの始まり。
ゴールのカンビオは2級山岳、19.1qに及ぶ斜面はおおよそ勾配5%ほど。
道幅が広く緩斜面がゆったり続くため、ハイスピードかつエキサイティングな展開となった。

第7ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-7/results

山頂手前でスカルポーニがアタック!
すかさずチェックについたアスタナのティーラロンゴ。外からぐいぐい駆け登っていくスカルポーニに一瞬遅れかけたもの、最後の最後ゴールに真っ先に飛び込んだのは、ティーラロンゴだった!! アスタナの34歳ベテラン選手。去年のジロ1勝はコンタドールから譲られたような格好になってしまった。自らの力でもぎ取った勝利。おめでとうございます!!

アシストの鑑ですよおお。
1位のボーナスタイムを潰したことで、2位スカルポーニが得たタイム12秒。20秒と12秒はわずか8秒だけれども、キレの良いアタックで獲ったはずの勝利を落としてしまったことも含めると、スカルポーニの精神状態にどれほどの影響を与えるだろう。特に混迷している今年のジロでは、わずか数秒が命取りになりかねない。そんなプレッシャーが、リクイガスやアスタナを早めに動かしている一因ではないかと思う。そんな中、ステージ勝利以上に、ティーラロンゴがスカルポーニを諦めさせたという点が、なにより大きい。

1 Paolo Tiralongo (Ita) Astana Pro Team      5:51:03
2 Michele Scarponi (Ita) Lampre - ISD
3 Frank Schleck (Lux) RadioShack-Nissan     0:00:03
4 Joaquim Rodriguez Oliver (Spa) Katusha Team
5 Ryder Hesjedal (Can) Garmin - Barracuda    0:00:05
6 Domenico Pozzovivo (Ita) Colnago - CSF Inox  0:00:09
7 Daniel Moreno Fernandez (Spa) Katusha Team
8 Ivan Basso (Ita) Liquigas-Cannondale

最後スカルポーニは足を止めていたようだった。単純な足の売り切れなのか、バッソの位置を見て緩めてしまったのか。あのとき獲れていたら・・・!と歯噛みする展開にならないよう願うばかり。

総合争いを占う、というより取っ掛かりになりそうな今日のステージ。
途中リクイガスのアニョーリなど、アシストを出してぶつけ合ったり、なかなか面白かった。まだまだ手探りながら、リクイガスとアスタナはチーム戦力的にひとつ上という印象。ランプレはアシストを温存していると見るか、それとも・・・。

☆前日の鬱憤を晴らすようなフミの逃げ!
一緒に逃げている選手から警戒されていると聞いて、つい頬が緩む。
プロトン内でフミの存在感が大きくなっていくことが本当に嬉しい。あのシャンゼリゼでの逃げ、敢闘賞から、アタックだけでなく、ゴール前ゴスの牽引などフミの仕事が評価された結果、今日の逃げというチームオーダーに繋がったのだと思う。今回はうまくいかなかったけれど、これからも徐々にフリーに動ける回数が増えて、より重要な仕事を任せられるようになっていけば良いなあ。なっていくんだろうなあと、逃げるフミを見ながらしみじみ思えた。

☆マリアローザ
マローリから、ステージ5位のヘシェダルに移る。
ガーミンは一日でピンクジャージを取り戻した!

2012年05月12日

ジロ・デ・イタリア2012 第6ステージ

イタリアが本店のバールに行ってきた。
ジロ開催中だし飾り付けがあったらテンション上がる!
と期待しつつ。
残念ながらピンクのリボン1本もなかった・・・。しょんぼりコーヒー飲んで帰ってきました。

第6ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-6/results

アンドローニ・ジョカトリのコロンビア人ルビアーノが逃げ切り勝ち!
マリアローザは、ステージ2位のアドリアーノ・マローリへ移る。

この日207qの中に3級3つ、2級1つの山岳、さらに一部は未舗装路だった。ハイライトに映っていた白く砂が浮いてみえていた、あれが未舗装路区間だったのだろうか? あのようすだと、下りは危険だったのでは? じっくり観たかった。

☆マリアローザ
イタリアのチーム故に、簡単に手放せないだろうランプレを思うと、なんかモヤモヤしてしまう。とはいえ、逃げて1日でもピンクに袖を通せたマローリは、イタリア人として選手としてすでに最大の名誉を得ているわけで。予想どおり、日替わりリーダーの様相を呈してきた。

☆リタイア
DNF Thor Hushovd (Nor) BMC Racing Team
DNF Tyler Farrar (USA) Garmin - Barracuda
DNF Romain Feillu (Fra) Vacansoleil-DCM Pro Cycling Team
DNF Pablo Lastras Garcia (Spa) Movistar Team

前日遅れたファラー。第3ステージのクラッシュの怪我と、ウェイラントの件の影響について、ずっと気になっていた。今年に入ってやっと自転車に乗る気持ちになれた、という言葉にホっとしていたのだけれど・・・。コメントが待たれるばかり。

2012年05月12日

ジロ・デ・イタリア2012 第5ステージ

第5ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-5/results

カヴェンディッシュ、2勝目!!
最後に空中分解してしまった前回と打って変わって、素晴らしいトレインを魅せたSKY、この日はトーマスが発射台を務めている。そろそろカヴ専用SKYトレインにも相応の通り名がつけられる頃か。(ガゼッタあたりなんかすでに書いてるかも?)

振り返ってみると、なんてことない4級とは名ばかりの丘であるはずだったヴィッチェ・モンテが勝負の分かれ目になった。レースを厳しくするためリクイガスが全力で牽き始め、ファラーやハスホフトらが煽りをくらう形で遅れた。一方ベンナーティ、ゴス、カヴは集団に残ったまま登りきった。そのあとはチーム力の差が出たかな(というと、グリーンエッジだって頑張ってるじゃないかとお叱りを受けるのは重々承知の上で。フミ格好良かったもんね!) 

バッソを守りつつ、コンディションが整っていないフランクら総合争いに絡む選手にジャブを打ち続けるリクイガス。レース序盤から細かい動きを見せているのは、エースを信頼しているからか。そのエースの調子がいまひとつ上がっていないのか。クロイツィゲルを抱えるアスタナが似た動きを見せる中、少なくともランプレ・・・いや、スカルポーニへのプレッシャーにはなっているだろう。

2012年05月12日

ジロ・デ・イタリア2012 第4ステージ

休息日を利用して追いつく予定だったのですが、体調崩してしまってこのざま。
第6ステージは録画失敗、表彰式だけ今観ましたorz

第4ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-4/results

チームタイムトライアル32.2q、最速タイムを叩き出したのはガーミン・バラクーダ。
狙って準備して望んだ(望まれた)結果を出す。それがいかに困難なことか。
チームの勝利によって、マリアローザは、リトアニア人選手ナヴァルダスカスの手に。

BMCは途中オーバーランを含め、負傷しているフィニーを抱えながらの10位31秒差。正直、フィニーが草むらに突っ込んだときは最下位を覚悟したのだけど、よく戻してきた。メンバーは変わるだろうが、ツールが楽しみである。走り終えてインタビュアたちに揉みくちゃにされながら、メンバーひとりひとりに感謝の握手・抱擁を繰り出すフィニーを観てうるっときた。足、痛かったよね、ほんとよく頑張った!

☆まさかまさか、カチューシャカチューシャ!
ガーミンからわずか5秒遅れの2位とか・・・。例えるなら馬連で3ケタ乗る万馬券レベル。
個人TTも彼本来の脚質から破格の成績だったホアキン、幸先が良すぎて怖いです。

2012年05月09日

ジロ・デ・イタリア2012 第3ステージ

ゴス、グリーンエッジに念願のグランツール初勝利もたらす!!
両手上げてゴールをきるゴスの後方で、ほんのりフミがガッツポーズ! 
思わずにんまりしてしまった。

第3ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-3/results

前日トレインが組めなかったため反省会と今後の対策を話し合ったグリーンエッジ。残り10qになってもまとまっていないのを見て前日の二の舞かと思っていたら、あれよあれよという間に集団前方にひと塊になって出現。そのままゴスをぐいぐい牽きたおし一気にゴールを駆け抜けた。好調らしいフミは、ゴール直前のリードアウトに近い役割を担っているようで、チームからの信頼が厚い証拠? このステージ順位は9位。エースをゴールまでしっかり運んで来た証ですよ!

一方のSKYは・・・。
残り20qくらいまでのフレチャの献身的な走りに熱く、6q手前のコーナーを先頭で抜けたときには、あまりの美しさに惚れ惚れしていたのだけど、力尽きたのか最後は集団に飲み込まれてしまった。最終的に集団に飲み込まれ消えていくブラックジャージに、すんごい既視感。適当なこと書くのもどうかと思うけど、SKYがグランツールで失敗するときのパターンという気がして。(あくまでもtanizakiの勝手なイメージです) 

SKYは広報がしっかりしてる印象だったのですが、案の定吠えるカヴであった。
http://www.cyclowired.jp/?q=node/83150
※ネタ元はカヴ自身のtwitterのようす
ジャージうんぬんは、相変わらず一言余計ないつものカヴ節。
バイクパンツが裂けて太腿から血を滲ませ、体の左側に大きな擦過傷を負いながら、自転車を抱えてゴールする姿は確かに痛々しい。が大きな怪我にならなくて本当に良かった。路面に叩きつけられて倒れた彼の身体に、自転車が突っ込むようすにはゾっとしたけれど、これだけのクラッシュでもすぐさま自力で立ち上がって歩き出すのには驚かされる。時速70qで道路に放り投げられる衝撃なんて想像すら難しい。身体を覆うのはうっすいジャージ一枚。痛みの感覚が麻痺しているのか、いや、痛いものは痛いはず・・・。いつもながら壮絶である。

このクラッシュに巻き込まれた、リーダージャージのフィニー。
骨は折れていないとのこと。
http://www.cyclingnews.com/news/bmc-last-off-in-giro-ditalia-team-time-trial

☆BMCハスホフト、FDJデマール
いつの間にやら前日7位、本日6位のハスホフト。
春クラシックで絶不調だったのが嘘のように、しっかり絡んでくるのはさすが。
FDJは、前日3位スープ、本日4位デマールと大健闘中! どちらもフランス人選手。

2012年05月08日

ジロ・デ・イタリア2012 第2ステージ

冷たい風の吹く海岸沿いを走る選手たち。
沿道のお客さんたちはモコモコ。
気温は9度。これでもまだ今日は風が弱い方だという。

第2ステージ
リザルト@CN
http://www.cyclingnews.com/giro-ditalia/stage-2/results

カヴェンディッシュおめでとう!
ゴール10q前くらいまでの堅牢な護りが嘘のように、最終コーナー手前でSKYのトレインが消え、どうするんだとハラハラしていたら、ゴスの後ろにくっつくカヴ。コーナー抜けて最後の直線は少し長いかとまたしてもハラハラしていたのだけど、ゴスを追い抜き、カヴェンディッシュの粘り勝ち!

カヴの真っ黒ジャージの似合わなさは、池袋ボーイがヴェルサーチ着ちゃったみたいな感じと言えば伝わるだろうか。第1ステージのTTで思わず笑ったりしてごめんよカヴ。でもあなたは白が似合うよ。ちなみに、昨年まで彼の発射台だったレンショーは6位。4位で終えたファラーの発射台はハンター兄貴が務めてらっしゃいました。グリーンエッジは一瞬隊列を見せたがすぐに引っ込んでしまって、あとは集団の中で分散してしまったように見えた。

それにしても、途中何気ない平坦の続く場面で、リクイガスやアスタナがエースを守るため集団前方まで上がってくるシーンが印象に残る。始まったばかりのジロ、落車が多発しているせいかナーバス気味なプロトンは、もう1日デンマークで走り、その足でイタリアへ飛ぶ。
  
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。