2008年07月16日

夏目友人帳 第2話

夏目友人帳
第2話「露神の祠」


夏目の元にある日、身の丈10数センチの小さな妖が、名を返して欲しいと現れた。ところがその妖の名が書かれた紙と、別の妖のものが、くっついてしまっている。名が書かれた紙は妖自身の身も同じ。無理に破る訳にもいかず、もう片方の妖を探すことになる夏目だった。


夏目は、幼いときに両親を亡くし、更に親戚中をたらい回しにされ、と悲劇的な人生を歩んできました。今回彼が悪夢の中で呟いた「一人はさびしい」「一人は苦しい」は、露神の心情と同時に、夏目自身の心の叫びなのでしょうか。

夏目の孤独の根は深い。
妖を視ることで人間の側からも孤立し、その孤立が妖たちへの拒絶にも繋がっています。だからこそ、人間の側で穏やかに暮らしたいという願望が強い。ところが夏目はその感情を表に出しません。今回2話目にしてこの台詞は、含むところが多いので重要だと思っています。

冒頭、やってくる妖たちに順々に名前を返す生活が描かれています。名を返すには力を使うため、終えるとぐったりしてしまうのに、友人帳を奪おうとやってくる妖たちも絶えないのに、彼は名の返却をやめません。それは祖母が何故「友人帳」と名付けたのか知ったからなのですが、前回夏目が言ったように、妖たちとの交流は、同じ力を持ち・同じものを視た祖母との接点でもあるからでしょう。わざわざ露神の祠まで行き、開放の方法を提案するくらい、夏目の中で「同じものを視ること」は特別なことなのでしょう。人間でも妖でもこだわらないほど。

妖たちに名前を返すとき、祖母レイコと彼らの記憶を感じ取る夏目は、今回、自身の力の重要性を少し感じたかもしれません。露神を信じるハナさんと、ハナさんを見守る露神は決して触れ合えませんでした。消えてゆく露神に夏目が触れたようには、二人はできなかったのです。勿論、触れ合わずとも(互いの一歩通行であっても)確かに二人には交流があったわけですが、相手を視て・相手の言葉を聴く力は決して不必要なものではない、と少しくらい感じてくれているといいな。

それにしても人々に忘れ去られていったススギと露神。
名を返され山に帰っていったススギと、唯一信仰を続けてくれた人の死と同時に自らも逝ってしまった露神。孤独と情愛、このあたりはさすがに胸が苦しくなりますね。アニメだと一方的な描き方になってしまうんじゃないかと不安だったんですが、余計な心配だったようです。まあ夏目は、山に帰ればススギにも仲間がいるって話、疑っているようですが。露神は消滅しちゃいましたが、彼らにも帰る場所があるんだと、夏目が妖側に傾き過ぎないようストッパーになっていますね。

公式HP
http://www.natsume-anime.jp/
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/natsume/
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夏目友人帳 第2話 「露神の祠」
Excerpt: 前回同様、涙を流しそうなお話でした。
Weblog: Shooting Stars☆
Tracked: 2008-07-16 07:34

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