2011年09月25日

BLOOD-C 11話 たれをかも

前回の記事冒頭で書いた問い。
「なぜ小夜が人間側として化け物を狩ることになったのか?」
BLOOD-Cでは、さらに突っ込んだ解答を用意してくれていました。
それは、昔から小夜は古きものを狩る側だった、というものです。


文人はどうやら大きな組織に属しており、実社会でも権力者であるらしいのですが、小夜を捕まえる際、その彼がなぜ古きものを連れていたのか?という新たな謎が出てきました。彼女の古きものを食べるという習性を利用して、文人が古きものと手を結んだとすると、わずかな糧を提供するかわりに、一緒に実験を行うよう、重ねて古きものと約定を結んだのでしょうか。

古きものや小夜たちにとって、約定・約束・ルールが絶対であるというのは、すでに示されています。いつまでたってもお役目をやめない小夜に、古きものが反発して当然な流れですが、メインキャストを食べる演技をしたり、どちらかというと小夜に揺さぶりをかける側なのが気になります。

先生の言っていた朱食免で一度なされた約定を、古きものたちは破棄できずにいる。そこに文人側にからなんらかの圧力が加わっているとしたら、長い髪の女顔の古きものが言っていた「自由にならない身」の意味がわかります。

☆敵味方の逆転、主観の反転
小夜に注意を促してこなかった(なにかを隠しているように見えた)委員長、父親は文人側。先生や時真が味方に見えたのは、小夜が記憶を取り戻すべきだとこちらも思っていたから。(この場合、無意識に思わされていたと言ったほうが正しいか)

元小夜(記憶を失くす前の小夜)から見て、記憶を取り戻す手助けをしてくれている=味方であるはずの人間が、徹底して利己的に描かれているのを観ていると、凄くモヤモヤした気持ちになりました。それは彼らが、小夜の人間性を否定しているからに他なりません。小夜を特別視すればするほど、彼女を人間から遠ざけていく。これってわたしたち視聴者にも当て嵌まりませんか? 彼らが本当に醜く描かれれば描かれるほど、自分も同じような気がして、(本当にひどいと思ったけれど)素直に先生たちを非難できません。前回と今回、味方か敵なんて、主観で簡単にひっくり返ることを痛感しました。

☆BLOODシリーズ
これまでは、古きものを狩る理由として、小夜の人間性が強調されてきました。
しかし、そもそも彼女は人間になりたいのでしょうか?
彼女が古きものを食べるのは習性です。人間を食べる古きものを、食べている。
その性質を人間が利用しているだけ。
結果、人間を助けていくことになり、やがて彼女にも人間性が備わっていった・・・。
この作品の中でわたしが見つけた答えがこれです。
米軍やら単語が出てきたのは、シリーズを意識してのものでしょう。

宝物庫で父親が語った「古きものを倒せるのは御神刀のみ」は、暗示だったと知れました。あれこそ、文人たちの目指す小夜像そのものなのでしょう。古きものの天敵は小夜だけです。彼女だけが彼らを殺せるのですから。
あとは、小夜にどんな意志があったのかが問題です。
大川さんだけに、綺麗事ではすまないと思われ。大変楽しみです。

☆でもやっぱり言いたい
時真の変貌ぶりに、orz ←こうなったことは言うまでもない。
自分の死に回が回ってきてないと怒る委員長にもゾッとした。

「誰をかも知る人にせむ高砂の 松も昔の友ならなくに」
先生が言っていたとおり不思議な歌です。
BLOOD風に直訳すると「あの長生きしている高砂の松を、私を知る友人にしようか。いや駄目だ。あの松でさえ、自分を昔から知る友人にはなりえないのだから」になりますか。(わあ、書いてて恥ずかしくなってきた!) この歌の私は百年生きる松よりも長く生きていると取れます。おおらく数百年も生き永らえてきたのでしょう。友人と呼べる者はもちろん、自分を知る者も一人もいない世界、嘆きと自嘲と果てしない孤独を感じます。これは小夜の歌であると同時に、「友人」という単語が含まれているところを見ると、小夜に同族がいるという暗示にも取れます。

可能性があるのは怪しい存在感の文人と、四月一日だけです。
ただ四月一日の件はまだそこまでアニメ化されていなかったはず。それはフェアーじゃないので、消去法で文人が小夜の同族と仮定します。すると、なぜ小夜を捕捉するために古きものを使役できたのか、この実験に古きものを参加させることができたのかという疑問は解けます。

ただし、残る謎が「四月一日が誰の願いを叶えるために小夜の近くにいるのか?」のみと言ってよい状態なので、HOLiCもすでに映画化してますし、四月一日の存在と願いをまとめて映画まで引っ張る気でいるなら、この仮説もまた成り立たなくなりますが。あと、唯芳に血を分けたかのような怪我の件もありますし。


この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
  
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。