2012年05月27日

坂道のアポロン 第7話

あまりに良い回だったので記念にレビュー。
同じくノイタミナ枠のつり球も、とんでもない展開で、こちらもわくわく。
Zeroの感想は今週中には上げたい・・・。

坂道のアポロン
第7話「ナウズ・ザ・タイム」


見応えのある回だった。
思い返してみると、千太郎と薫の本格的なセッションはこれが最初で最後になるか?

2学年に上がった二人は人付き合いが広がるにつれ、さまざまな問題を抱えることになる。ロックスターを夢見る同級生・星児に請われた千太郎は、文化祭でロックバンドのドラムを手伝うことになった。離れてしまう前に自分から傷つけて壊そうとする薫。仲直りをしないまま文化祭が始まった。委員の仕事で舞台の手伝いに来ていた薫は、星児率いるバンドでドラムを叩く千太郎に苦い想いを抱く。

事件は突然起こった。
星児らの演奏中アンプの音が出なくなってしまったのだ。
なかなか原因が判明せず時間だけが過ぎていく。プログラム進行の問題もあっただろう。集まった観客らが帰り始めるのを、音の出ないマイクとエレキギターを抱えた星児たちは見送るしかない。見かねた薫は、舞台袖にあったピアノで時間を繋ぐことを思いつく。

曲は「My Favorite Things」
いつかの放課後、遠くで聞こえる吹奏楽部の練習を聞いて、律っちゃんが好きだと言ったあの曲だ。サウンド・オブ・ミュージックの劇中で、マリアが子供たちを励ます場面で使われたこの曲は、サックス奏者ジョン・コルトレーンがカヴァーしている。(ちなみにJRのCMでもおなじみ) 律っちゃんが好きだと言ったこの曲を、薫は必死で練習していたのだ。それは彼がジャズから離れなかったことを意味している。いつか彼女に聞かせたいと思ったのもあるだろうが、それよりも千太郎が「相棒を待たせている」と言ったように、薫もまた千太郎が戻ってくることを心の奥底で信じていた証だ。

薫の行動に驚いたのは、千太郎も同じだった。
ピアノの音に誘われるように、千太郎はスティックを握る。二人の奔放で躍動的なセッションに、観客も星児たちも律ちゃんも百合香も引き込まれていく。数か月言葉どころか顔を見合わせることもなかったろう二人が、音楽ひとつで繋がりを取り戻す。二人を中心に聴衆の意識がぐっと集まっていく。これが音楽の力だと思わせてくれる、素敵な時間だった。

ところで、律っちゃんの父親が言っていた「コルトレーンが死んだ」
このことにより作品中の時代がわかる。
ジョン・コルトレーンが亡くなったのは1967年7月17日。

この年日本ではどんなことが起きていたか。
それはすっかり様子の変わった淳兄に関わる問題だ。当時若者たちを熱狂させたそれは、今では想像もできないほどの嵐だったはず。その波紋が、東京から遠く離れた長崎にまでやってくる。
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