2012年07月19日

超訳百人一首 うた恋い。 第1話〜第3話

超訳百人一首 うた恋い。
第1話「高子と業平 在原業平朝臣」「行平と弘子 中納言行平」
第2話「貞明と綏子 陽成院」
第3話「宗貞と吉子 僧正遍昭」


百人一首の歌になぞらえて、詠み人を主人公にした平安時代の男女の物語。
1話完結型でわかりやすくテンポも良い。恋愛を歌ったものが多いので、どうしてもそちらメインになりますが、30分と短い中にうまくまとめられており、(湿度の高いジメっとした話はあまり得意ではないのですが)この短さが逆に湿っぽくなりすぎず、観やすいですね。かと言って、人物たちの心情をおざなりにすることもなく、とても良いバランスです。

1話目Aパートは、負けん気の強い藤原高子と、プレイボーイ在原業平の家柄に引き裂かれた恋。Bパートは、業平の兄・在原行平と妻弘子の夫婦の在り方。2話目は、17歳で退位した陽成院が妃綏子内親王へ宛てた歌。3話目は、良岑宗貞(後の僧正遍昭)と小野吉子(後の小野小町)、幼馴染二人の叶わなかった想いを描く。

一口に悲恋ものといっても、当世の時代背景、貴族たちの流行や慣習を挟みつつ、どこかしみじみとした余韻を残す。これは平安時代という400年にも及ぶ、長い長い時代を題材にした利点だと思う。各詠み人の人間関係が複雑に絡み合うので、相互的に描くことでその人物像を掘り下げることができるからだ。たとえば、業平と高子のエピソードは切なくも美しい思い出として語りつつ、2話目では陽成天皇を挟んで、母としての高子、お目付け役?の業平を描くことで、人物像に多面性を持たせることに成功している。

ただこれもやりすぎると頭が混乱してくるので、ほどほどにやって頂けると・・・。
というtanizakiのような鳥頭を落ち着かせるためにか、3話目では少し時代を遡って、六歌仙のうち若き僧正遍昭と小野小町について触れています。2話が880年くらいだとしたら、3話はその40年ほど前になるか。小町と業平も交流があったとされており、そのあたりは来週描かれるようす。若い業平と文屋康秀が楽しみ。

2話の貞明と綏子なんて、少女漫画そのもの!
きゅんときて、じんわり気持ちがいい。
現代につづく物語の基礎というか、単純でわかりやすい分、大勢の人に受け入れられてきた部分ですね。これもまた解釈の違いはあるのでしょうけど、業平の言うとおり、いろんな解釈が成り立つ歌だから良い、というね。

どのエピソードをとっても、物語として充分楽しめるレベル。
人物関係を知っているとまた違った見方もできる、一粒で二度も三度もおいしい作品です。

☆素敵な声優陣
諏訪部さんの業平といい、夕夜さんの宗貞といい、イケメンすぎて困る。
遠藤さんの小町は、凛としていながら可愛らしさもあって、凄く良かった!
早見さんの高子も良かった〜。梶君の定家と、代永さんの紀貫之はどことなく似ていて笑ってしまった。
ここまで、わりと違和感のないキャストで、観ていて安心できます。あとOPがエロス。
この記事へのコメント
tanizakiさん、こんばんは〜
「うた恋い」特に期待してなかったのですが、意外と面白いので楽しみにしています。
古典スキーの血も騒ぎます。はじめはながら見してしまったのですが、わりとちゃんと見るようになりました(^^)
本人が実際どうだったかはともかく、キャラが描かれることでより身近にイメージできるようになり、人間関係などが具体的にわかってくるのはいいですよね。

茶髪だwとか、人前で烏帽子とるなよとか思いつつも、これで古典の世界に目覚める人が増えると嬉しいなあと。

おっしゃる通り、絶妙の長さでうまくまとまっている話が続くので見ていていいですね〜。
素直になれないツンな男陽成院の不器用なエピソードも何気にツボでした。
業平ちょいちょい出てきますね。

>2話の貞明と綏子なんて、少女漫画そのもの!

そうそう、こんなわけあるかあ!と思いつつちょっとトキメくという(^^)

OPのエロさには同意です!押し倒しまくってますよね、アレ。
OP,EDは意外ととがった選曲で、若い女子のハートをつかんでいるのではないかと。
Posted by しのぶん at 2012年07月26日 23:12
>しのぶんさま

しのぶんさん、こんばんは!
いよいよオリンピック始まりましたね〜。

>本人が実際どうだったかはともかく、キャラが描かれることでより身近にイメージできるようになり、人間関係などが具体的にわかってくるのはいいですよね。

わりと感傷的な描写が続くので、キャラクターとして愛着が湧きやすいですね。公式HPの登場人物の関係図も、キャラの絵があるだけで、凄くわかりやすいです。

ツン男(笑)陽成院について、恥ずかしながらほとんど知りませんでした。なんでも調べずにはおれない性格なので、今回素晴らしいキッカケを頂いたなあと思います。わたしみたいな人、結構いるんじゃないでしょうか。視聴終わってからぐぐっちゃう人。入口がどうあれ、もっともっと古典に興味を持ってくれる人が増えると嬉しいですね。なんて、自分ももう一度読み直そうと思ってマス。

>業平ちょいちょい出てきますね。
プレイボーイと言われながら、彼の叶わなかった恋から始めるあたり、スタッフはSだと思いました(笑)
興味持った人が伊勢物語とか、大鏡あたりまできてくれると良いなあ〜なんて。このあと紫式部あたりも出てくるみたいなので、どんどん間口は広がりますね。

>茶髪だwとか、人前で烏帽子とるなよとか思いつつも、これで古典の世界に目覚める人が増えると嬉しいなあと。

金髪定家は、わたしの中ではすっかり「定家君」デス(*´ω`*)
チャラすぎる。

>そうそう、こんなわけあるかあ!と思いつつちょっとトキメくという(^^)
トキメキ大事です!
いやもう少女漫画大好きなので!^^

>OPのエロさには同意です!押し倒しまくってますよね、アレ。
>OP,EDは意外ととがった選曲で、若い女子のハートをつかんでいるのではないかと。

確かに。
あえてミスマッチな選曲で攻めてますよね。
内容が内容(悲恋ものが多い)なので、EDがバラードだと、くどくなるでしょうし、これぐらい外してくれた方が、気持ち良いです。

これから楽しみな作品です〜。
Posted by tanizaki at 2012年07月28日 01:55
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