2007年01月20日

青い花(1)(2) / 志村貴子

青い花 1 青い花 2

青い花 1 青い花 2 / 志村貴子


生まれて
はじめての恋
だったから

私はいつまでも
それに
とらわれてしまう



出てくる女の子の可愛いこと可愛いこと。
帯のキャッチフレーズ「ガール・ミーツ・ガール」と女子高を舞台にした作品と言えば、勘の良い人は気づくかな。女の子同士の恋の話だ。

この作品が持つゆったりとした雰囲気は、近年の漫画界では稀かもしれない。台詞と台詞、コマとコマ、その間に存在する細やかで独特な『間』は、あだち充作品に近い気がする。少女漫画なら那須雪絵かな。
そしてこの作品は、確かに女の子同士の恋愛を描きながら、当の女の子たちに粘着質な部分は少しも感じられない。作品の雰囲気がそうさせるのか、絵柄のせいか、あるいは、作者が相当の少年漫画好きかのどれかだろうと思う。

あーちゃんの笑顔と困った顔が可愛い。ふみちゃんの泣き顔が可愛い。
同級生の前では男の子っぽい京子ちゃんが、恭巳の前で見せる女の子な顔が可愛い。うわーもうみんな愛しすぎる・・・。哀しくって優しくって胸がジーンとしてくる。

10年以上前の、一途だった自分を振り返る。
絶対離れない忘れない失くさないと誓ったことも、人は簡単に破ってしまうけれど、でもそれは離れたわけでも忘れたわけも失くしたわけでもなくて、ただ自分の胸のずっとずーっと奥底に、隠して仕舞っているだけなんだと思う。こうして時々思い出しては、積もった埃を落としてやって、そしてきっといつまでも輝いているものなんだ。
それは時折底から浮上してきては胸を痛くさせるけれど、その痛みは過去の痛みとは違ってどこか甘い。だから人はずっと囚われてしまう。
この記事へのコメント
おお!読まれたのですね!
tanizakiさんのなんか繊細で優しい人柄が伝わるような文章にちょっと感動しつつも、わが身を振り返り反省するワタクシですよ。
(おちゃらけ記事ですみませんが一応TBします)

切ない感じがよく出ていて、吉田秋生の「桜の園」とかと同じような不思議なノスタルジー(自分の場合は現実的には無縁だった世界ですが)を感じるのです。
Posted by しのぶん at 2007年01月21日 02:43
>しのぶん さま

おはようございます!
べんきょの合間のご訪問ありがとうございます〜。

なんというか記事書いたとき感傷的になりすぎていたようで、今読み返すとちょびっと恥かしいのです(汗) 「いつも同じテンション・目線で」とは思っているのですが、なかなか難しいですね。

>吉田秋生の「桜の園」

ああ!なるほどなるほど。ずいぶん昔に読んだので内容はほとんど覚えてませんが(あわわ)、不思議なノスタルジーというのはわかります〜。
そういえば、吉田さんも台詞より表情で喋らせるタイプでしたね。思い出したら無性に読みたくなってきました(笑)
Posted by tanizaki at 2007年01月21日 11:22
TBさせていただきました。
とても素敵なブログなのでリンク集に
入れさせていただきました。よろしいでしょうか?
Posted by peco at 2007年09月20日 17:11
>pecoさま

ご訪問&TBありがとうございます〜。
コメントまで頂いてしまって・・・
このような稚拙なブログで良ければ、リンクの件勿論OKです。
こうして大好きな作品で繋がっていけるというのは、とても幸せな気持ちになります。
Posted by tanizaki at 2007年09月20日 22:36
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