2008年06月04日

シーラカンス(1) / 霜月かよ子

シーラカンス 1 (1) (講談社コミックスフレンド)
シーラカンス(1) / 霜月かよ子

主人公久乃は、10年前、近所で起きた心中事件から発生した火事に危うく巻き込まれかけたことがあった。そのとき自転車に乗った少年とぶつかり怪我を負い、病院に行っていたことで助かったのだ。その後、母親が事故死、父親は再婚するも死亡し、今は血の繋がらない家族と暮らしている。
ある日、登校した久乃は、数学教師が殺害されたことを聞かされるが、同級生たちと同じように涙することができずにいた。その夜久乃は、10年の時を経て成長した少年と偶然再会するのだった。

10年前の心中事件は、実は一方の子供によって引き起こされた殺人事件だったのではないか? という噂から、当時自分がぶつかった血のついた服の少年が犯人なのでは、と想像する久乃。過去と現在、二つの事件が重なり合い、複雑なミステリーとなっています。

児童虐待、ネグレクトといった重い題材を取り扱っているので、苦手な方は精神的に元気なときに読まれたほうが良いかもしれません。ただ絵のタッチは繊細で美しく、醜さはその点軽減されていると思います。

後半には二つの事件の接点、そのとっかかりとなりそうな要素が示され、物語はさらに複雑に絡み合っていくのだろうと予想しています。

また、主人公にしか見えないという「喋る羊」の存在など、特異な設定も興味深いです。これもまたタイトルと同じく暗喩なのか、考察しがいのある作品になりそうな雰囲気。若手の漫画家さんのようですが、これからの展開に、大いに期待ができそうです。緻密で美しいその絵と同じような、読み応えのあるミステリーとなることを願って。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/99389334

この記事へのトラックバック

【シーラカンス】についてブログや通販での検索結果から見ると…
Excerpt: シーラカンス をサーチエンジンで検索しマッシュアップした情報を集めてみると…
Weblog: 気になるワードを詳しく検索!
Tracked: 2008-06-06 06:36
  
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。