2007年10月14日

ぼくらの 第24話(最終回)

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第24話「物語」

最終回を迎えましたぼくらの。
前回感想に書いたように、残される者カナへウシロが何を伝えられるのか?という点に注目しました。結論としては非常に残念な結果に。結局残された者自身で消化していくしかないと。ダイチの妹たちへカナがジアースについて話すというのは、上手い流れだと思いますが。話すことで消化にも繋がりますし。

何もない土地に一から学校を作り上げた父親の偉大さを、ウシロは改めて実感する。しかしそんな父親にも戦いの場というのはあって、そこでも弱者の淘汰が発生していることを知る。しかし逆を返せばここで強さを利用することで、救われる人間も沢山いるということなんですね。だからウシロは安心して、カナに生き続けることを望めた。

一人戦いへ向かうウシロに、自分も一緒に行くというカナ。
その中でも「私も死にたい」という台詞が引っ掛かります。直前の「一緒に戦って来たのに」という台詞から、ウシロと共に戦いたいという意味で言っているのかと解釈したんですが、それにしてもカナの台詞には生きることへの苦痛が滲んでいて、この兄妹は実は互いに依存していたのかと勘繰ってしまいそうになりました。

ウシロは黙って出て行ってしまったけれど、その命でもって地球は救われた。カナは平和に戻った地球で生きながら、その意味を考え続けるしかない。そして同じような境遇であるダイチの妹たちを見て、ようやく自分にしかできないことを見つけます。兄たちの物語を伝えること。

残された者はやはり生きて前に進むしかない。
死んでいった人たちのためではなく、それこそが自分自身のために繋がるのだということ。美純がウシロ父が死んだと聞いて、すぐに動くことができたのも(意志の強さは勿論だけど)生き残るためでした。

最後までちゃんと「生」を描こうとした監督に敬意を。
けどジアースを粉々にしたら引継ぎ戦は出来ないとか、そうなったとき地球はどうなるのかとかちゃんと説明して欲しかったなあ。あの黒いコエムシもどきが良く許したなあ。数ある戦いの一つでしかないのにいちいち構ってられないということですか。あと支配者ってなんだったんだろう・・・神的な視点だったのかなあー・・・。モヤモヤは残りましたが、まあ、悪くない結末だったと思います。うまくまとまったなあと関心しきりでした。ジアースプログラムの破壊は助かった大人たちの責任ですね。

公式HP http://bokurano.jp/

2007年10月14日

ぼくらの 第23話

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第23話「雪景色」

ジアースプログラムによって敵ロボットをおびき寄せ、更にジアースまで駆逐する気マンマンの政府。地球が滅亡する云々などという荒唐無稽な話よりも、ジアースプログラムによる永久的なエネルギーの独占、破壊された町の復興事業と目に見えるものを求める人間の姿。長谷川氏はそれは素晴らしいヒール役なのですが、一緒になって動いていたはずの人たちが急激に良い人化しているのが笑えた。もうどっちもどっちです。

大人の思惑をひっくり返してみせたマチですが、彼女の最期もまた切なかった。残骸と化した兄と共に、崩れ落ち雪が積もり始めた街の中、誰かに看取られることなく死を迎えた・・・。ウシロたちにおばあさんを任せて。この地球に潜り込んだ先のおばあさんでしかなかったけれど、実はそれもマチの居場所にちゃんとなっていたんですね。

マチはずっと兄ちゃんを元の道に戻したかったんだなあ。自分が契約すると言い出せなかったこと、友達を目の前で売ってしまったことを凄く後悔していて。結局兄を引き戻すことができなくて、マチはああするしかなかっただなあと考えると、ツライですね。あとコエムシがあのマスコット的な姿であったおかげで、兄殺しの残酷さが緩和されたと思います。

あとは最終回を残すのみとなりました。
ウシロはカナに思いを伝えることができるのか?
このまま兄が死ねば、今度はカナが自分を責めるでしょう。ウシロは妹へ自己犠牲ではないということを、うまく伝えられるのか・・・それだけが心配です。

公式HP http://bokurano.jp/

2007年10月14日

ぼくらの 第22話

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第22話「道程」

決断できないまま、ウシロはカナと共にマチを連れ帰郷する。
母親に捨てられたわけではないと知り、欠けていた一部を取り戻したウシロ。自分の存在を認めることができました。そして次は他者の存在を認める段階へと話は移ります。

ウシロが書いた画用紙いっぱいの父親の絵は、ウシロが父親が大好きだったこと、父親に大きさを感じていたことを物語っています。やがて父親との溝を感じて疎遠になっていくウシロに、また父親もどのように接すれば良いのかわからず、やがて親子の間に無言の壁が出来上がってしまった。実子との違いを感じさせないようにするあまり気を使いすぎる父親。心の温かい優しい人だとわかります。

ウシロが小さい頃書いた絵を見て、「宝物だ」と言い切れる父親。そして父親という大きな存在に気づいたウシロは、夕日の中を走って行く。大切な人に素直に愛情を伝えることは、決して恥かしいことではない。この場所が彼にとって本当の意味で帰る場所なのだと感じて、久し振りにほっとしました。

と同時に、逃げ出すときカナを連れ出したことで、ウシロこそ孤独に怯えていたのだと強く印象付けられました。最終的な決断については来週語られるようです。てか予告ネタバレしすぎ・・・_| ̄|○

そういえばジアースレポート読んでるクセに、ジアース倒せば良いと思ってるやつらは何なんだろう? 途中大人の話に移ったはずなのに、イマイチ語りが少なかったせいで、地球規模の動きが掴めないまま来た感じ。

公式HP http://bokurano.jp/

2007年10月14日

ぼくらの 第21話

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第21話「真相」

保に母親を殺してくれと頼むカンジ。
ジアース研究内容を政府に流し、その結果政府のエネルギー利用を促したということ。コモ父が狙われていることも知っていたこと。母親の研究者としての顔を信じていただけに、研究以外の裏切りが許せなかったんでしょうけど、唐突すぎてまたしても置いてけぼり・・・。守りたいものが思い浮かばないというカンジは、死んでいった仲間の命を次に引き継ぐという考えに切り替えます。

この地球での残る敵は2体、次の地球での引き継ぎ戦を入れると3体になる、ということで一人パイロットが足りません。ここでコエムシはウシロへカナとの契約を告げます。ここで動揺しまくるウシロが可愛くて焦った。

契約しても良いというカナを、ウシロが「実の兄弟でもないのに!」と殴ろうとするシーンがあるんですが、カナの涙にまたしても動揺が隠せません。今まで黙ってついて来ていた妹の言葉に、「一人にしないで」という意味を汲み取ってしまう。自己犠牲で残された者の気持ちがわかるようになった(と思われる)ウシロの判断は? ココペリと同じ立場に立ち、同時にコエムシとマチ兄妹との対比もあり、まさしく一番の見所です。

ところで13話の感想でOPの光について

>OP冒頭の地球から伸びていく赤い光?ですが、15本あることからパイロットのことかと思ってましたが、枝分かれする未来のイメージもありそうです。

と書きましたが、これは勝ち残った地球のエネルギーを支配者の元へ送り続ける光でした。負けて地球消滅か、勝って徐々に枯れていくかの差異でした。絶望的なのです。しかもジアースプログラムはアンインストールできないっ!!(決め台詞きたけど思いっきり吹き出してしまった)

色んなパターンを考えていたのですが、マチの契約って本当に無効化されているんでしょうか? マチの語りの回で観測者の権限については証明されていますが、このままマチとコエムシが生き残るとも思えませんし。ようやく残る4話が楽しみになってきました。

公式HP http://bokurano.jp/

2007年10月14日

ぼくらの 第20話

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第20話「宿命」

契約とは? マチによってその謎が明らかにされました。
人間時代のコエムシがよほど人間らしい。コックピットの中はまるで集団催眠のような状態だと思いますが、その中でも生に執着するコエムシ。ココペリが妻の手を振り切り「死にたくない」と叫んだことと同様、それが人間本来の姿なんですね。

唯一生き残る方法は、別の地球に行き次の操縦者たちを集め契約させる役目を負うことでした。娘を救うため、引継ぎ役と最後のパイロット役の両方をやることになったココペリは、ウシロたちのいる地球へやって来て、子供たちに契約をさせる。マチはこのとき一度契約を結んでいますが、コエムシの力?により、契約は無効になったようです。

この「人間らしさ」ですが、ぼんやりと見えて来たものがあります。
例えば次のパイロットに選ばれたカンジの母親は、予想以上の狼狽ぶりでした。政府にジアースの研究内容を流したりしていた彼女ですら、一人の親として息子を大事に思っていたとわかる場面です。また外道なコエムシですら、マチの契約を無効化したように、妹を特別大切にしていることがわかります。妻と共に死ぬことができなかったココペリも娘のため、自らも契約を結びます。このように、人間は生に執着する反面、自らより尊いと思うものには命を賭すことができる生きものであるのです。

生き残る方が幸せなのか?
守られた者の気持ちはどうなるのか?
先週、両親の話を聞かされたばかりのウシロは、どういう思いでマチの話を聞いていたのか。それを思うと胸が痛みます・・・。

公式HP http://bokurano.jp/

2007年10月14日

ぼくらの 第19話

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

溜まってるアニメを少しづつ消化していこうシリーズ。
まずは前期最終回を迎えた「ぼくらの」です。

ぼくらの  第19話「母」

ウシロ父と母の話。
保の回想形式なのでかなり美化されているとは思いますが、ウシロ父が男気ある人だったということだけはわかりました。

草加組(字わかんね)のバックについた更木たちを殺しに行くところなど、ちょっとぼやかされている感じ。帆走り会に拾われる前から付いて来た手下の一人を、家族ごと殺されたことに対する怒りだけなら、それはただの復讐でしかない。まあ、自分たちとは違う義がある世界だとは思いますけど。

それっぽい雰囲気に作られているので危うく流してしまいそうなエピソードでしたが、ウシロの涙は複雑でした。タイトルにあるとおりこの話は、ウシロにとって母親の話なんですよね。自分は捨てられた子供でもいらない子供でもなかったということでがわかって、今まで胸にあった不安や疑心や怒りなんて感情に、やっと折り合いがつけられた。自分は被害者なのだと思っていたけれど、実は自分を捨てた(と思っていた)母もまた、同じ苦しみの中にいたのだと知って、あの涙に繋がったんだと思います。ただ雰囲気に流されたわけじゃない・・・はず。

ところで形見拳銃について。
ウシロにあれを渡した保は、本当のやくざでした・・・。
やられたらやり返せ精神がなんとも。大切なものを守るためには暴力もやむなしといいますか・・・。子供にまでそんな深い業を背負わす気ですか。

公式HP http://bokurano.jp/

2007年08月15日

ぼくらの 第18話

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第18話「現実」

今週はコモの回。
一夜明けてみるとコモ父は議員辞職決定、翌日には記者会見。公の場での発言はこれが最後になる為、会見でジアースのことを話すつもりだと。腹が減っては戦はできぬということで、朝食はおにぎり・・・。コモ一家が別れを惜しんでいる最中に、美純はウシロとカナへのプレゼントを保へ見せてました。この神経の太さは演出?(あーこれがフラグだったのか〜)

コモ父が殺されたことで逆にジアースの信憑性が上がったと思いますが、元々コモ父の議員としても評価がわからんのでそうでもないのか。夫とともに残ると言い張ったコモ母でしたが、結局この人が一番不遇。夫は国に殺され、娘はわからない力に殺され・・・。

先週の感想で、死んでいった子供たちの親が出てこない云々と書きましたが、この手できたか! という感じ。急にドンパチ始まってわけわからん。ここまでくると天晴れですよ。その上、保にポジション取られて美純は退場です。これでお前のお母さんだったんだよって言われてもウシロ、ぴんとこないよなぁ。予告の保は語り入ってたけど。

コモの「穴に落ちるくらいどうってことない」ってとこは良かった。
あのお嬢さんなコモが、足蹴にされて酸に塗れる姿と、それでも毅然とした表情が良かったと思います。惜しむらくはもう少し魅せて欲しかった・・・。

公式HP http://bokurano.jp/

2007年08月11日

ぼくらの 第17話

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第17話「情愛」

今週はアンコの回。
力持つ者は同等の責任と義務を果たさなくてはいけない。果たさない先にあるのは破滅。保がアンコたちに語った台詞がこう聞こえてしまった。アンコが父親を否定することなく、荒れてしまった母親の姿を見てショックを感じでいた点も興味深い。マスコミの中からカンジの手を取ったアンコは、父親へ母親のいる家に戻るよう促す。力の有る無しではなく、誰しも一人では戦えないのだということ。

ジアースレポートの存在を必死になって隠そうとする政府が(笑)
つかマスコミもアナウンサーの不倫より、ジアースネタ追っかけるべきじゃないの。やっかみ半分といったところか。報道規制がされてるとは思えませんし。

黒幕について。
↑の政府の件よりコエムシの方が重大です。
Aパートでパイロットの順番を決めてるのが自分かのようなコエムシの発言があり、危うくミスリード。カンジに切れたコエムシが予定変更するんかと。しかし次は変わらずコモが選ばれた。そういえば、カコのあたりで早くね?みたいな発言してましたね。ココペリと話してんのかと思ってたけど、どうやらマチと話してた様子。

支配者ってどこかの国の大家族にしか見えませんでしたけど、何故またしても人型・・・。いいのかファンタジーだから・・・。突然すぎてびっくりでした。このアニメは一体どこに向かうつもりなんだろう。

最近ジアースの戦闘シーンの迫力がない。こっちが勝つのがわかってるからなんでしょうが、ますますファンタジー色を濃くしてます。例えば死んでいった子供たちの家族がその後登場しないことで、拍車が掛かっている気もします。子供たちの死を描きながら、本当は描いていない。だから現実感がない。次がコモということで、さすがに議員の存在を無視することはないと思いますが。

公式HP http://bokurano.jp/

2007年08月02日

ぼくらの 第16話

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第16話「正体」

16話? 公式で確認してみるとやっぱり16話。
先週は話数に入ってません。ということで訂正しました。

2週間ぶりにキリエ編後半です。
母親の入院先に現れた父親は、愛人とも別れて家に戻ると言います。しかしキリエは信じられない。中途半端な気持ちで言っているならやめてくれと言い放ちます。大黒柱が戻ってきたキリエ家ですが、その主の収入は不安定なまま。母親が手首を切ったのは、夫が出ていってしまったこと以上に、生活苦による部分が大きかったようです。それが証拠に、保の紹介で定食屋のパートを始めてからは、活き活きと化粧までするように。他者と関わり、自ら生産性を持つことが自信に繋がり、やがて人を変えていくのだという監督の考えを感じます。ウシロが驚いていたのが印象的。彼もまた、変化の兆し。

国会中継シーンと「ジアースレポートは僕の創造です」記者会見がリアル過ぎて吹いた。もう阿呆かと馬鹿かと。この地球が生き残ったとして、誰が収拾つけるんでしょうか。こんなドタバタ劇を、前半の戦闘で家や家族を失った人たちは、どんな思いで見てるのか。避難生活してる人だっているんじゃないですか。やくざに政治家に研究者って大人も出すなら、そこまで描けばいいのにと思う。リアルで新潟の件もあって流せないのか?

コモ父ピンチ。
「謀られた!」って、いや、それくらい予想してるもんだと思ってたました。対抗策はないんですか。美純といい、人が良すぎるんだなぁ。野党の後ろ立てに期待してるのか。ただ所詮野党は与党叩きしかできないもんねー。(ってそりゃリアルの話だ)

次回アンコ編。
2クール目始まってまだ2話でこのペース。あと10話も残ってるヨ!
ウシロで3話くらいやるのかな・・・。

公式HP http://bokurano.jp/

2007年07月26日

ぼくらの 第16話改め総集編

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第16話改め総集編「追想」

15話までの総集編でした。つか14話までの(笑)
AパートはコエムシのNAでなんとか体裁を保つも、Bパートはナカマとモジの長い語りを使いまわしで半分消費。戦闘シーンのまとめで使われてた挿入歌はとても良かったです。

一回休めば良かったんじゃ・・・と正直思います。
疲れて帰ってきてコレはないヨネとほほ、という感じ。
とりあえず来週のキリエに期待。
って最近の勘はことごとく外れているのであてに出来ませんが。


◆追記
ニコ動で11話までの総集編MAD発見したので貼っておきます。
本編が良作に見えてくるw



公式HP http://bokurano.jp/

2007年07月21日

ぼくらの 第15話

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第15話「自滅」

会社をリストラされた母親、外に女を作り家を出てしまった父親。一戸建てのこじんまりとした暗い家で、キリエは母親と二人きりで生活していました。息子の顔に浮かんだ奇妙な模様を気にする余裕もないほど、思い詰めた母親は、衝動的に手首を包丁で切ってしまう。

家族を傷つけ追い詰める世界など守るに値しない。
そんなキリエの決心も、敵の自害によって阻まれてしまった。どこまでも不幸なキリエですが、周囲はそれどころではない。戦わないと言った彼を詰る仲間たち。死を目前にしても取り乱さず、大人に甘えることもしなかった子供たちが、一斉にキリエを詰るさまは異様でした。しかしキリエの葛藤は深く描かれることなく、終わってしまいました。今回不戦勝により死を免れた(死ねなかった?)ことで、次の戦いはどうなるのか?

とここまで真面目に書いてきましたが、帆走り会(字不明)保の登場によって一気に流れが変わってしまい、辛気臭い感想書いてるのが馬鹿らしくなってきたというのが正直なところです。美純とウシロの件も後半まで引っ張るかと思ってました。

キリエの部屋がまんまのび太くんだった(笑)
「羊羹切らないで手首切ってどうすんだよ・・・」
笑うとこじゃないけど・・・ごめ、笑ってしまったよ・・・ほんとごめん。

公式HP http://bokurano.jp/

2007年07月14日

ぼくらの 第14話

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第14話「迷い」

子供たちの死と向き合う話から、すっかり様相が変わってきました。
ジアースの媒介のないエネルギー転送能力に目を付けた認知研、それを軍事的に利用しようと企む日本政府、更には海外の国家・企業を巻き込んで話は大きく・・・なっているはずなんですが、反して人間関係の幅は狭まっていくため、どうもピンときません。

腰の重い政府に代わり、マスコミに子供たちを守らせようと考えたのか、美純はマスコミへのリークを提案します。アンコやコモと違い世間を巻き込む怖さを知った上での行動だとは思いますが、その前に子供たちの親に知らせるべきじゃ・・・? (とここまで考えて気づいた、説明ならキリエとマチの二家族だけで今なら済むんですね)

未契約者は誰なのか?
子供たちの間でようやくこの言葉が上がりました。みんな気になっていたけど口にするのを我慢していたんでしょう。今週は迷いというより疑心が合っていたような気がします。未契約、リークの件然り。しかしカンジの台詞にもあるように、「そいつになにが出来るんだ?」ということでしょうか。認知研が契約を解く方法を見つけたとしても、ゲームを終わらせる方法が見つからなければ、犠牲になる人間が変わるだけの話です。

ところで、関の義手から取り出した思念を映像化する作業で、博士がカンジに気づかなかったってかなり無理があるような。それとも関はああ見えて実は凄い精神コントロールが出来る人で、子供たちの姿は思考から除外しているのか・・・。だとしたらスパイは彼に間違いないでしょうが。謎すぎる・・・。

公式HP http://bokurano.jp/

2007年07月07日

ぼくらの 第13話

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第13話「地球」

子供たちが戦っていたのは、平行世界の人たちでした。
OP冒頭の地球から伸びていく赤い光?ですが、15本あることからパイロットのことかと思ってましたが、枝分かれする未来のイメージもありそうです。

先週から引き続きマキの回。
彼女が敵の核を取り出して、中に入っていた人間を見てしまうシーンは結構良かった。その前の「私たちの地球を消さないで!」なプラカードよりよっぽど彼女たちにとってリアルだったろうなと思います。最後にビーム使ってしまうところとか。消滅していく街、地球、星、そして宇宙。暗黒の中に放り出されたジアース、子供たちの恐怖は相当であったと考えられますが、最後自分たちの星に戻ってきたシーンは彼らの救いになったに違いない。自分たちの地球を守らなくてはいけないと思わせるほどの威力はあっただろうと思います。

今回えらく感傷的なウシロな発言が気になりました。
まあ、周囲の意見の反対を言ってしまう天邪鬼なだけ、というオチもあり得るのでもう少し様子を見たい。カナちゃんを契約させなかったのも、今考えると吉と出ているし、あれだけ暴力ふるっても未契約のことでネチネチやってるようにも見えない。

平行世界同士の戦いというのは生存本能の戦いでもあるわけで、子供たちが強い理由に納得。戦い方は滅茶苦茶だけど、意識の純度でいえば子供たちの方が高い。それ故一気に偏ってしまうこともあるってことで関と美純が注入されてるんですね。実際女の子組はあっさり美純に依存傾向が。

なにより新ED、子供たちの笑顔が痛い・・・・・・。
それよりアンコとカンジは付き合ってんのか!

公式HP http://bokurano.jp/

2007年06月28日

ぼくらの 第12話

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第12話「血のつながり」

今週はマキのお話。
もうすぐ弟が産まれるマキは、嬉しい反面、自分の居場所がなくなるのではないかと不安を抱えていました。彼女は養子でした。実の子供ができても今までどおり同じ扱いをして貰えるか、不安だったわけです。しかしジアースのパイロットに選ばれたことで、産まれてくる弟と両親を守るのだと決意する。

カナちゃんへの当たりが厳しいウシロに対して、マキの嫌悪感は人一倍な描かれ方をされてきてましたが、「血のつながり」にウシロが甘えているかだ、と彼女は言います。実の兄妹だから殴ったり冷たくしたりするのだと。血が繋がっていれば離れないとマキは考えていて、それは反対に義理の親子の自分たちはいつか離れてしまう、という恐怖の表れだったんですね。彼女は実の親子というラベルに強い憧れと理想を持っている。

ただ残念ながら現実は違います。
例えばカコやチズのような家族も存在する。
まあ、実際カナとウシロは血が繋がっていないわけですが、マキは知らないんですよね。自分の見えているものでしか測れていない。ウシロの事情を知っても、マキは同じ態度を取れるか? そこに同情は含まれないか? マキが自分の中にある闇を見詰める機会すらなく戦いに向かってしまったのは残念でした。次週に期待期待。 

で、パラレルワールドきましたね。
平行世界の自分自身(これ書き方間違ってますが他に書きようがないので便宜上)と戦っているとかですかね。それとも別の惑星とか? セカイ系かと思っていたら、実はSFでした! なんて勘弁・・・。

公式HP http://bokurano.jp/

2007年06月21日

ぼくらの 第11話

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第11話「命」

「世界中にもっとも罪深い人間を選ぶとするなら、それはきっと僕のことだ」
孤児院で一緒に育ったというモジ・ナギ・ツバサの三人。女子一人に男子が二人。今も昔も起こることは同じです。

正直に書きます。今週は本当にひどかった。あまりの偽善ぶりに吐き気がした。一欠けらも共感出来ない。人ひとりの命を守ることが、こんな綺麗事で済まされるわけがない。

モジははっきりと自分の死に意味と目的を見出していたわけだけれど、ナギとツバサはそれを認めてくれるだろうか? 黙って逝ったモジという存在を、二人は受け止められるだろうか? 知らなければ良いのか?

「二人は僕の命、もう迷うことはない」
そんなものは欺瞞だ。自分がドナーについて提案しなければナギも助からない、自分がジアースに乗らなければツバサも死ぬ、自分の命の上に二人が立つことに、モジは気づいていたはずだ。そんな醜い感情をただのモノローグで反転してしまった演出のなさに、今回ばかりはさすがに我慢できなかった。

二体が繋がっているように見えた今回の敵はまさにナギとツバサ。そしてその繋がりを断つことで苦戦するジアースこそモジ、というところでしょうが、短過ぎて何がなにやら。

それから美純空尉、立派な家にお住まいです。
前回のラストシーン(美純空尉が自宅ベッドに溜息をついて倒れ込むシーン)から引き続いてですが、わざと反感を買うために入れてるんですかね。命張ってる子供たちに彼女はなにを見せたいんだろう?

公式HP http://bokurano.jp/

2007年06月15日

ぼくらの 第10話

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第10話「仲間」

「私は私の義務を果たす」
大人しく目立たないナカマの、模範的というより頑なな発言から始まりました。

今回のナカマの話は随分コンパクトな印象でした。母親の過去が原因での学校での孤立、義務と責任、理性では覆い隠せない恐怖、母親を慕う人たち。そして戦いの朝・・・。

母親が昔売りをやっていたせいで苛められていた彼女が、何故戦いの前に自ら同じ道へ進もうとしたのか? 「お金が必要だから」「自分の納得のため」「自分が許せないから」田々良氏との会話もわかりづらい。ちゃんと掴めないままぼんやりした状態で、次に母親のスナックシーンへ移ってしまう為、周囲の温かな人たちとの貴重な時間だったはずが、宙に浮いたような気分で終始してしまいました。

ナカマが母親に対する嫌悪感を持っていなかったのは、それだけ母親の愛情を受けて育ってきたからだろうということは想像がつく。「義務と責任」の本当の意味を知った彼女が、自らジアースの腕を切って捨てたことで、自由への解放に繋がることもわかる。ただその後の「それを使ってもいい」という台詞が飲み込めなかった。

あの2話目の子供たちを家族が迎えに来たシーンで、ナカマの母親が派手で驚いた覚えがあって、でも仲良さげに帰って行く姿が印象的だったんですよね。なので今回は、母親との関係性というより、彼女の自己解放のお話だったのかと思います。

つかモジも1話完結っぽいですね。
ナカマといい期待してる子たちがあっさり過ぎて涙が出て来た。
ここんとこ勘が鈍ってますねー・・・。

最後に森田監督のブログ発言問題ですが、原作未読の自分には何も言う資格がないですかね。しかしオープンコメントにされている意志はかうべきだと思います。で改変する場合、基本的に原作の核を変えなければOKだと思っていて、またその核がどこにあるのかを見誤らなければ良いと思います。ただ残念ながら原作の核なんて、本当の意味で原作者にしかわからないことだとも思いますけど(ああ、なんかひよってきたな・・・)

公式HP http://bokurano.jp/

2007年06月07日

ぼくらの 第9話

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第9話「家族」

父親の失踪から三年、妹弟たちは兄まで失くしてしまう。
ダイチが去り際、父親と同じ台詞を吐くとこはさすがに胸が詰まる気持ちがしました。もう、それじゃ父親と同じでしょうがと。でも考えてみればまだ13歳なわけですよ。悟ってるように見えても中一なんですよ。そしてフタバちゃんへバトンが(泣) こんな悲しいバトンはないよ。こんな・・・。蛍○墓思い出して落ち込んでしまった。

ああいかんいかん感情的になってしまった・・・。
ウシロは母親を失くしている。ダイチは両親を失くしている。
どちらがどうということではなく、だから分かり合えるとかそういうことでもなく、ただその喪失感をどう処理してるかの違いなんだ。父親を信じていると言うダイチも、妹弟の為に叔父さんに頼るしかなかった。それが現実だということ。水族館のイルカが海に逃げて無事かどうか誰にもわからないように。

美純空尉と腕持ってかれた人が新たに契約を結んだとか言ってました。不足の頭数を補うってことなんでしょうが、コエムシの「小細工」という言葉から、本物の契約みたいです。それから義手では契約できない(生身の身体じゃないと駄目?)ってことが判明しました。

えええとショックが癒されないまま、予告で追い討ち・・・。
来週はもしかしてナカマ・・・・・・?

ここで気分を変えて。
ヨシちゃん、釘宮さんでしたネ。「にいちゃん」って、中の人繋がりで萌えたことは言うまでもありません。ああああなんて愛らしいんだろう。肩車して貰ってるだけでハァハァなったtanizakiは立派な変態です。

んーどうも調子が悪い。いつものテンションへ戻らないまま打ってしまった。まあこんな回があっても良いかとも思う。のであえて書き直しません。

公式HP http://bokurano.jp/

2007年06月02日

ぼくらの 第8話

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1

ぼくらの  第8話「復讐」

今週も引き続きチヅの話。
チヅが優先したのはジアースを使っての復讐でした。
どうせ自分も死ぬんだから。

正直畑飼のこと、前回良く書き過ぎた気がしてきました。女子更衣室に盗撮用カメラを仕込む畑飼。ジアースから逃げ回る姿の無様なこと・・・。チヅ姉を置いて一人逃げる姿も酷かった。大人になりきれてないとか、弱さ以前の問題だったみたいです。

チヅの改心の語りはちょっと唐突な気がしたものの、想像で補完しつつ観ると伝わってくるものもありました。彼女が家族に苛立っていたのは彼らが持つお人好しさに対してだった。しかもその後畑飼やカコによって下心のある善意を知ってしまったと。畑飼の前に立ったのが姉の裏表のない姿だったからこそ、チヅの心は動いたのだろうし、お人好しな家族に囲まれて育ったチヅだから、刃を引けたんだと思うのです。回想でチヅの屈託ない笑顔見てると、ますます憎し畑飼・・・。

さて今回発生した謎が。
ジアース頭部の光の数と契約者の数が同じことから、子供たちが死ぬと光も消えることがわかる。しかしここで矛盾が生じた。今回消えた光の数から、チヅに子供がいたらしいと仮説を立てた子供たち。残った光は9つ、残った人間は10人。残された彼らの中に契約していない人間がいるのだ。これ犯人探し的な展開は勘弁してほしいわ・・・。

来週はとうとうダイチか・・・。
正義感溢れる杉田さん、もう少し聞いていたかったな。
先週、予告ネタバレって書きましたが、よくよく考えてみると確かに乗る順番も大事だけど、それは本題ではないのよね。てことでパイロットばらしの件は百歩譲って我慢することにしました。

公式HP http://bokurano.jp/

2007年05月27日

ぼくらの 第7話

ぼくらの 1 (1)

ぼくらの  第7話「傷」

今週はチヅの話。
前回感想でも少し触れましたが、概ね予想通りか。
それにしても先生、あんたって人は・・・(溜息)

盗撮や姉妹丼も結局のところ畑飼の弱さであって、大人になりきれない人間として描かれてます。チヅはそんな彼に「救われた」気になってしまったのは仕方のないところ。彼女の家族の鈍感さも悪意はなく、傍から見れば穏やかな温かい家族に見える。

しかし悪意はなくとも、鈍感でエゴイストな人間に対するときに感じる苛立ち、出口のない怒りは澱となって胸に巣食っていく。この7話を観てから6話目を見直すと、カコとチヅのやり取りがまた違った風に見えてきます。確かワク戦の前に皆でどうするか話し合ったとき、一番に「やりたい」と言ったのはチヅだったし、迎えにきたお姉さんを邪険にしていたこともこれで繋がりました。

誰も信じられなくなったチヅが得た大きな力。彼女は最後に何を掴むのか・・・。って予告がネタバレしすぎてて辛いんですけど。

公式HP http://bokurano.jp/

2007年05月20日

ぼくらの 第6話

ぼくらの 1 (1)

ぼくらの  第6話「情欲」

子供たちとは別に大人たちの思惑も交錯しています。
国防省、認知工学界、外相。ジアースや出没する敵の存在を認めることはできても、己の概念でしかものを測れない、それらを利用できるとさえ考えている認識の甘さ。だが、実際戦いを強いられているのは子供たちだ。それを理解しているのは美純空尉だけか?

乗りたくないと言うカコに、「それは私たちには決められない」と答えるチヅ。チヅは自分たちがいかに、大人たちの思惑や常識といったものに縛られているか、わかっているんだろう。彼女が先生と関係を持つのは、それらから外れたい壊したい言いなりになりたくない、という意識からだろうか。と同時に、家族や世界に対して抗おうともせず、不満や怒りをぶつけるだけのカコが、自分と重なって見えたかもしれない・・・。

今回全員が死ぬまで負けにはならないってことが判明。
14人でもいいかと言っていたココペリの真意はまだわからないけど。
椅子が回り始めた。予告のチヅの目が・・・。

それにしても今回は惨かった。確かに人間の死の多くは、唐突で理不尽で残酷なもので、そういう意味ではリアルだったけれど。しかしそれをこの回でやられると直視し難いものがあります。閉じ込められて行き場を失くしたものはそこで死ぬしかないのか?

公式HP http://bokurano.jp/
  
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。